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Weekly report
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 May Third week

 5月第3週目のWeekly reportです。

 昨日とうとう、海外渡航者ではない日本人から新型インフルエンザ患者が発生しました。発生源は未だ不明ですが、関西を中心に急速な感染拡大が起きています。当初から懸念されていたとおり、このインフルエンザは体力の弱ったお年寄り よりも元気な若者を中心に感染するようであり、今回は高校生を中心に感染が拡大されています。日曜日にはさらなる患者拡大も見られており、いよいよ本格的なパンデミックが始まったようです。

 これまでの経緯から、今回のインフルエンザを過度に恐れる必要はありません。しかしその変異は時間の問題でしょうから、かつてのスペイン風邪のような状態が訪れるのは間違いないでしょう。それがこの数週間で始まるのか、数年後なのかはまだまだわかりません。しかし世界の距離が短くなっていることから、拡大が始まったときに、その速度はこれまでの想像を絶する速度になることは予想に難くありません。世界経済が完全なる復活をする前に、この問題は本当に頭の痛い問題となっています。

 この状況に対し、一人一人が自己防衛をするしかありませんし、その結果として感染拡大を少しでも弱めることができるのが理想と思います。ヒステリックな対応ではなく、各自が自己責任をもってきちんとした行動をする。これが大切なことだと思うのです。毎度申し上げるとおり、手洗いやうがいといったあたり前のことをあたり前に行うことが大切であり、調子が悪ければ様子を見ることが大切になります。
 その反面私自身が一番恐れているのは、例のモンスター××です。モンスター××に代表される「自分だけが正しい」という身勝手なものの考え方をする人間が、混乱を極大化することを恐れています。自分が罹病した可能性がでると誰よりも優先して診察を受けたがり、医療機関に混乱を与える。周囲の人間が感染するとその隔離を声高に要求し、それが果たせないと自治体を非難したり 、そのかわりとして自分だけが優遇するサービスを要求する。かつて悪質なハグレモノしかとらなかった行動を、たくさんのモンスター××がとる可能性があることを 、私は恐れています。それに対して毅然とした態度を医療機関、救急機関、自治体が示せるかが勝負になりますし、それを諫める周囲の人間の存在が大切になります。

 感染が拡大した場合、医療機関、救急機関、自治体のメンバーが罹患することが一番恐れられる事態です。これらの機能が麻痺した場合、積極的かつ迅速な対応が困難になるためです。となると感染拡大が生じた場合は、それらの機関の人間から優先して対処されるべきであり、その結果として多くの人々が治療を含めたあらゆるサービスを受けることができるようになるです。ここでモンスター××がそれらを無視した行動を行った場合、その影響が多大に及びことは間違いありません。医療機関に薬や備品の提供を要求する、その対応がなされるまで執拗に業務を邪魔するなどのことがあれば、医療機関や自治体は機能できなくなってしまうのです。

 この恐れがあらゆる意味で杞憂に終わることを、心から祈っています。

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 今週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。

・「意識改革」始動 原点回帰急ぐ トヨタ苦境、戦後初の営業赤字
・インドIT冬ごもり インフォシスやTCSなど 昇給凍結や賃金カット
・自治体向け交通システム カーシェア+オンデマンドバス併用 目的地までの最適手段提示
・アディダス 130億円コスト減へ 欧州・アジア地域本社削減 店舗統廃合も着手
・ホンダ 新車販売「インサイト」が首位 快走どこまで戦略左右
・「準正電界通信」の技術供与 人体の回り覆う電機 Qファクター事業課 機器、簡素に
・NEC、成長展望不透明 赤字脱却を最優先
・IT大手システム部門 回復時期予想難しく 富士通/NTTデータ増収増益
・高度の難聴にも使える シーメンスヒヤリング 耳穴式補聴器2種類
・楽天 1−3月期好決算も株価さえず ネット通販の「次」見えず
・ソフト×端末×キャリア 囲い込みパワーゲーム 配信事業へ参入さんざん
・ストリートビュー撮り直し グーグル日本法人、国内の事情配慮 車ナンバー・表札ぼかし
・原点回帰、業界テコ入れ 大日本印刷、相次ぎ書店に出資 エレキ部門の不振補う
・乗車したまま入退管理 富士通、同乗者も一度に
・ユニ・チャーム 新型インフル関連で上昇 新興国頼みに危うさも
・スパコン国家プロジェクト NEC・日立”撤退"で白紙 残るは富士通1社・・曲折も
・新記憶装置SSD、普及進む 高速化、HDDの2倍 低価格化実現課題
・「セグウェイ」まず300台 日本での今年度販売目標 公道走行も働きかけ
・ソニーネット戦略に重点 反攻の種は「ソネット」に 「隠れた宝」と連携必要

 今週は、どんな一週間なのでしょうか。