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Weekly report
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 May Fourth week

 5月第4週目のWeekly reportです。

  新型インフルエンザの拡大が止まりません。先週関西を中心に感染が拡大したインフルエンザですが、数日前から関東でも発生が確認されるようになってきました。全国への拡大は時間の問題であり、いよいよ人ごとではない事態となりました。

 対策についてはこれまでさんざんお知らせしたとおりですが、マスクや消毒薬の入手が非常に困難になっています。私が警鐘を発したゴールデンウィーク前であればまだまだ入手可能でしたが、いまでは事実上ほとんど入手できません。即時入手可能なオークションでは50枚で1万円以上の値段をつけてしまったこともあるとおり、本当に製品が枯渇しています。関東では海外や関西からの感染者しかいない状態でこれですから、本格的に関東内の人−人感染が始まったら、いったいどういうことになるのか非常に不安が続きます。もちろんこれから梅雨の時期に入って下火になると思われますが、それでも油断できません。本格的な拡大はこの冬と考えるべきであり、そうなると強毒性への変異が恐れられます。

 こうした準備を行うことは、災害時と何ら変わりません。今回の例でもわかるとおり、自分の身は自分で守るというのが現在の日本の状況であり、政府や自治体の積極的支援は期待できない状況です。となると、こうした有事の際にバタバタするのではなく、平素の準備と計画が有事に意味をなすということを再認識する必要があります。これから下火に向かった際には、必ずや皆様がさまざまな物品や資源の準備を始められることを期待しますし、強毒性に備え、食料や飲料水の確保もお願いしたいところになります。私はマスク、消毒液、ゴーグル、食料、衣料品を災害に備えて備蓄してきましたが、今後その品目と環境を見直し、さらなる対応を考えるつもりでいます。

 とはいえ昨日は横浜中華街で家族と食事をしてきました。どこの店も閑古鳥であり、不況の影響とインフルエンザの影響がこうも一般経済に影響を与えるのか、という点を再認識しました。閑古鳥ならまだしも、大通りから一歩はいると閉店している店の多いことに、ビックリさせられます。

 私が食事をしたのは、閑散とした町中で唯一行列する店でした。その行列の中にマスクをしている方がいなかったこと、さらに酔客の多い帰りの電車内でマスクの数が少なかったことが、この国の危機意識を表しているように思いました。午前中の電車では多く、夜半は少ない。ポーズとしてのマスクに、本当に意味があるのか、考えさせられる帰路でした。

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 今週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。

・不況下の戦略的IT投資 踏み切れない企業、淘汰も
・IT投資「減らす」四割 国内09年度民間調べ 「増やす」は一割止まり
・なつかしアニメ お父さんを魅了 周年イベント続々、子連れ集客
・新型インフル 自宅待機・休業・・・・・・ じわり企業に影響
・グーグルの書籍検索 米の和解案拒否 流対協 中小100社に呼びかけ
・ネットバンキング 相互接続で実証実験 日本IBMと29金融機関
・カーシェア、集合住宅で アーキネットと提携エコカー貸し出し まず東京・目黒
・腕時計型フェリカ ディップネスに納品 トッパン・フォームズ
・新型インフル薬最前線 欧州ワクチン増産 日本勢は「治療」加速
・深海からレアメタル 微細藻類でバイオ燃料 新たな「国産」開拓
・互換性と軽快動作 目玉 マイクロソフト仮想かを活用 「ウィンドウズ7」年内にも販売
・列車の運行、無線で制御 JR東、11年実証運転 信号機不要、災害に強く
・オラクルから移行容易 DB管理ソフト 日本IBM 運用コスト抑え追撃
・チリのサケ・マス養殖縮小 日本水産 魚病流行で採算悪化 トラウトに絞る

 今週は、どんな一週間なのでしょうか。