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Weekly report
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 June Third week

 6月第3週目のWeekly reportです。

 先週半ばに、久々に青山のブルーノートへ行ってきました。プレーヤーは今や名監督で有名なCLINT EASTWOODの息子である、ベーシストのKYLE EASTWOODでした。実は彼のライブに行くのは3度目であり、前回は横浜のモーションブルーのときの印象がどう変わっているか楽しみに出かけました。

 しかしまず驚いたのは、客の入り。いくら月曜日とはいえ、普段の1/3も入っていない久しぶりにがらがらのブルーノートでした。開演30分ぐらい前には、真っ暗なステージで楽器の用意をする人影が見えましたが、それがなんと本人。通常はマネージャがこういった作業を行うのが一般的ですが、ご本人がひょこひょこ準備をしていたのには本当に驚きました。

 定刻通りライブは始まりましたが、客の少なさがうなずける前回同様の展開となってしまいました。「硫黄島からの手紙」や最近の「グラントリノ」などの作曲を手がける音楽家ですので、曲の旋律等は非常にいいものがありますし、ウッドベース・エレクリックベースの演奏技術も決して低くありません。しかし一番の問題は、グループの連携です。プレーヤーが全体に若手であることは考慮しても、これほどまとまりのないバンドは久々に見ました。前回と大きくメンバーは替わっていますが、やはりそれぞれのプレーヤーの良さ以上のなにも生まれず、ただただ凡庸な演奏が続きました。途中の「硫黄島からの手紙」だけはベースとピアノのコンビネーションがよく感動しましたが、ホーンセクションが参加するほかの演奏は、正直いただけませんでした。

 理由を一言で言えば、「楽しんでいない」だと思います。必死かつ真剣にプレイしているのはよいのですが、自分の奏でる音楽を楽しんでいないというのが、全体の印象です。技術的には問題がなくても、芸術である以上それを届ける気持ちが必要ですし、なにより演奏者自らが楽しまなければ、音楽にならないはずです。数ヶ月前のFourplayを始め、私が好きなプレーヤーのライブは、みんな楽しんでいるのが特徴であり、技術力を誇るのではなく楽しい時間をともに過ごそうとする気持ちが、ライブの醍醐味として伝わってくるのです。正確な演奏であればやはりスタジオミュージシャン止まりですし、CLINT EASTWOODの息子というビックネームも、まったく役立たないことを思い知らされた1時間半でした。

 このステージを見て、似て非なるものという言葉をもう一度思い出しましたし、我々の提供する講座がこういった為体(ていたらく)になっていないか、内省させられる一晩でした。

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 今週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。

・何のためのITか リスク負い、「午後危機」脱せ
・PCなしでもプレゼンOK オプトマ ポケットプロジェクター PK102
・ネット上の情報手軽に持ち運び プログ新聞、シカゴで創刊 収入源は地域広告
・カカクコム、CCCと資本提携 利用者異なり相乗効果 年内にも具体策披露
・JR東 鉄道収入大幅減、株価さえず インフルや1000円高速重し
・「DS」で授業支援 シャープ 小中高向けにシステム
・GMジャパン 「カマロ」8年ぶり日本投入 シボレー商品群を拡充
・2心室の収縮最適化 重症心不全患者向け装置 センド・ジュード
・国際基準対応会計士を育成 アビタス・千葉商科大
・新型インフル 社員の感染状況管理 サイボウズ DBソフト用ひな型
・エコ運転して寄付ポイント 習熟度判定+社会貢献 トヨタ、来月から新サービス
・電子マネー広がる連携 会員獲得競合も・・ 利用拠点相乗り
・BIソフトで協業 SAPジャパン、IBMなど 導入サービス展開
・災害時の安否確認 新型インフル対応も NTTコム、サービス拡充

 今週は、どんな一週間なのでしょうか。