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Weekly report
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 December Fifth week

 更新が遅れましたが、本年最後のWeekly reportです。

 リーマンショックから早一年、これほど激変した年も珍しいと思われる1年が終わりを告げようとしています。私にとっても今年の激変はさすがに堪えましたし、来年を考えるとより気分が重くなってしまいます。とはいえ年齢を考えると、「速球派」から「変化球派」に変わるいい機会ではありましたし、その意味で自分自身の今後を真剣に考えるよい一年だったのかもしれません。

 暗い話題は尽きませんが、それでも明るい話題もないわけではありません。これだけ大きくIT化が進んだのはその一つの証拠ですし、生活においてITを利用しないことを考えられない時代に入ったのは間違いありません。それを単にコストダウンの武器として使うのか、明るい未来に向けた魔法の杖として使うのかは、皆さん一人一人にかかっています。

 多くの会社を経営している経営者は、決して悪人ではありません。競合他社を意図的につぶしたり、自社だけ繁栄したり、市場を混乱させたり、不正を行ったりといったことを意図した企業経営を行っているはずはありません。しかし会社という組織になったとき、それらが意図的ではないにせよ、行われてしまうことは事実です。不当な競争や不正を行う意図はなくても、結果的にそれを行ってしまうのが、組織という生き物なのです。

 皆様一人一人はその組織を構成する細胞です。となれば、その細胞一つ一つが活き活きと活動すれば、その組織は正しく活き活きと活動できるはずなのです。逆に細胞がガンとなれば、そのほんの少しの細胞がやがて正常な細胞を蝕み、結果的に組織を死に至らしめるのです。となれば、皆様一人一人が自分の力を信じて正しいことをし続ければ、ITは明るい未来をつくる魔法の杖になるはずなのです。逆に皆様が「命令」という呪文に縛られたとき皆様の機能は停止し、企業を結果的に死に至らしめるガン細胞になってしまう可能性もあるのです。

 その構図が見えたとき、私は組織を離れる決意をしました。その決意は正しかったかどうかはわかりませんし、もともと個人を好む私にとって、こういった組織を背負った組織の一部としての生き方は難しかったためともいえます。自由の代償に、組織の提供する安定と力を放棄しました。自分が年老いた現在、その安定の大切さは身にしみて知っているつもりです。ただしその厳しい環境が今の私を作り、必死に生き続けることが自らを強くしてきたことも事実であることを知っています。

 私は、辻説法しかできません。辻説法が皆様の心に届いても、世の中は変わりません。世の中をかえるためには、やはり組織の力が必要なのです。組織の力は強大であり、リーマンブラザーズ社のようにたった1日で世界をかえることができます。その力を皆様がコントロールし、正しい方向に向けていただければ、必ずや明るい未来が来ると私は信じているのです。

  皆様は、明るい未来を作れます。私は皆様が、明るい未来を作ってくれることを信じています。そのため私は自分の自由さという武器を最大限活用して、必死に明るい未来を探し続けます。世の中の流れがどんなに厳しくても、私は私であるために明るい未来を求め続けます。そして、そのアイディアの種を、皆様にまき続きます。その種が皆様の心に根付き、いつか明るい未来が作られることを心から信じて。

 本当に今年一年、有り難うございました!

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 今週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。

・法務部での就職希望 若手弁護士と企業 橋渡し サーチファーム 法曹人口増に対応
・ソニー、「キンドル」に挑む ニューズと連携、米で新聞・雑誌配信 対Amazonで思惑一致
・富士通ラーニングメディア IT講習、80コースに倍増 クラウドなど 一般向け強化
・次の成長へ原点回帰 セコム 創業者飯田氏、総仕上げへ
・富士通残る課題は経営体制刷新 「スパコン」「クラウド」では新施策
・障害起こさないソフト開発 IT5社など研究会 国立情報研と
・クラウドが拓く ハードもソフトも日用品に アクセンチュア技術研究所 スワミナサン氏
・ウィルコムのADR手続き 医療機関、先行き注視 現場での利用不可欠
・「人体通信」カード 指紋認証で補完 早大・NTT 紛失時安全性高く
・USENのネット接続買収 ソネット、20億円で

 来週は、どんな一週間なのでしょうか。