明けましておめでとうございます。本年も、よろしくお願いいたします。
元旦というのは本当にありがたいものです。普段の一日と何ら変わらないはずなのに、昨日までを忘れて今日から新しい気持ちになることが出来ます。昨年は本当に厳しい1年であり、私自身相当に考え込み思い悩む日々を多く過ごしました。年初にはそれほど深刻には考えていませんでしたが、予想よりずっと厳しい一年と結果的になってしまいました。
しかし今年は違います。去年あれだけの厳しさを味わったので、今年がさらに厳しくても、心の構えは出来ているからです。今年も決して楽観できない一年ですし、いろいろな意味で昨年よりより厳しいことは間違いありません。しかしここまでくれば、もう「やるしかない!」という気持ちになりましたし、その意味でやる気満々になっています。年齢的な問題は顕著ではありますが、まだまだ老け込むには早いともいえます。記念すべき来年に向けて、今年は本格的な始動を始めることをここに誓いたいと思います。
さて今年の状況ですが、経済的にはさらに苦しい一年なのでしょう。政党が変わっても税収等根本的問題は解決しておりませんし、それを打破する新しいアイディアは残念ながら見つかっていないようです。となれば国頼みの産業は決して楽ではないでしょうし、デフレスパイラルそのものについても反転の兆しが見えないなど、経済そのものが劇的に変わるとは思えません。
しかし世界を見たとき、ITを中心とした新しいビジネスモデルがさまざまな形で始まっています。ARなどを初めとした新しい技術をベースとした新しいチャンスがビジネス化されようとしていますし、それに追従することは日本企業の生き残りの意味で必須のこととなるでしょう。となれば、多くの企業が新しいテクノロジをベースとした新しいビジネスモデルを積極的に模索せざるを得ないでしょうし、その意味でIT業界もそれらに対応できる企業のみが活路を見いだせると思っています。
キンドルはその一つの例でしょうし、キンドル追撃をSONYを初めとした企業が宣言しています。それらが出版、新聞業界を巻き込んでいくでしょうし、広告業界も動かざるを得ません。もちろん通信業界も動くでしょうし、公共機関である電車やバスを運営する企業も対応せざるを得ないでしょう。さらにそのデバイスを使ってスーパーや商店が新しいビジネスを....と考えると、たった一つの小さな原始的デバイスが、世の中そのものを大きく変革させる可能性が生まれています。そこに一歩でも早くチャンスを見つければ...日本企業が勝ち残れることは、間違いありませんね。
このような背景のもとに、皆様にお願いしたいことが一つあります。こういったチャンスがあることを、皆様の上司や経営者の方に叫んで欲しいのです。それがすべての企業の今日の食い扶持をまかなえるわけではありませんが、将来大きな可能性に繋がることは間違いないのです。私の辻説法に限界がある以上、いよいよ日本を救うために、皆様のご協力を仰がざるを得ないタイミングが来たようです。新人の方、中堅の方、そして今や立派な管理職になられた方でも、ぜひとも大声で「ITの未来」を叫んで欲しいのです。そしてそこから生まれた競争で日本が活況になり、結果として介在が循環し、やがて国民一人一人が幸せになる社会を作ることができると私は知っているのです。
まずは第一歩です。こうした無限のアイディアがころがっていることを、多くの方に伝えましょう。皆様の声は、決して小さくありません。辻説法の声は建物の中には届きませんが、建物の中の声は大きく響きます。やがてそれが流れを作れば、間違いなく皆様が世界を変えることができるのです。
そのために、私は辻説法の機会を増やします。講座の始めに「雑談」と呼んでいる機会を、定期的に皆様と持ちたいと思っています。おそらく4月頃になりますが、第一回の「勉強会」を開きたいと思いますので、ご希望の方はぜひ手を挙げていただければと思います。(詳細は後日また発表します!)
今年は、どんな一年なのでしょうか。