Onomura System Consulting Office       

osco top


.
Weekly report
next

back

 

 

 

 

osco top

 March Fourth week

 この週末は久々に仕事が一段落したため、さくらや閉店の記念に時購入した「マリオブラザース・Wii」にチャレンジしてみました。相当に経験を積んだ下の子とやってみたのですが、これが結構面白い。時間も忘れて熱中し、結構な時間を費やしてゲームに没頭しました。こんなに熱中したのも久しぶりだったのですが、その面白さを考えると非常に興味深いことに気づきます。

 まずは、複数プレーヤーのゲーム参加による複雑性の向上です。基本的にゲームはプログラムですので、操作者の動作に対して一定の反応を示します。対する人間は、あるシチュエーションにおいては同様のタイミング・対応をとることが多いため、ゲームで失敗する場合はなんども同じミスを繰り返します。その結果、ゲーム開始から失敗までの流れが一定の振る舞いになってしまうため、やがてそこを攻略することに飽きてきます。ところが複数のプレーヤーがゲームを行う場合、個々の操作者の個別の操作がプログラムに多様な反応を引き出し、毎回の失敗が異なります。そのため同じ箇所で同じ失敗をしにくく、非常に多様な振る舞いをみせてくれます。それが面白さに繋がるだけでなく、毎回失敗が異なることから常にチャレンジする気持ちを起こさせ、ゲームに熱中させるようです。その上二人でゲームしていることから、お互いの競争心もかき立てます。となると、結果が出るまで相当に頑張りますし、結果としてクリアした際に全員に大きな達成感をもたらします。

 さらにゲームの内容も、基本的に連携を前提に作られているようであり、それぞれのプレーヤーが協力しないとゴールにたどり着くことが出来ません。したがって知らず知らずのうちにそれぞれのプレーヤーが役割を担うようになり、お互いの得意を生かしたゲーム進行となります。はやりのオンラインゲームも同じなのでしょうが、仮想の世界でプログラムを越えた人間関係が擬似的にでも生まれるのは、やはり非常に面白い現象のように思われますし、こういった世界を生み出せるのはITの力といえるのでしょう。

 こういった面白さも、これまで何度かこのページでご説明してきた感性品質の一つの姿と思われます。人間を熱中させ夢中にさせる要素。モーションセンサーを利用したリモコンでの反応も含めて、やはり感性に訴える品質がゲームには実現されています。この面白さや操作性が、それほど遠くないタイミングでビジネスや一般的生活で要求されることはに間違いないでしょうから、我々はそれをいかに実現するか、どのように実現するかを本気で考え始めなければならないタイミングになったようです。

==========================================

 先週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。

・クラウド 大学でも広がる 静岡大:電力使用量15%削減 京大:携帯に19講義配信へ
・国際会計基準対応ソフト レイヤーズ、他社の半額 標準機能増やし使いやすさ優先
・アップル「iPad」 「使い方提案」普及へのカギ
・迷走の末 薄氷の決着 支援機構、ウィルコムの支援決定 稲森・孫合意、一度は反古に
・国会図書館が蔵書電子化 電子書籍ページ開く 紀ノ国屋・凸版 ノウハウ蓄積狙い受注
・携帯で文字読み取り 免許証の名前や住所 大和総研BI、金融機関向け データ直接管理
・海難事故向け水中探査ロボ 東工大緊急救助に対応 20kg軽量化、持ち運び簡単
・EV普及、東電チャージ 自動車4社と「充電器」協議会 送電網の整備投資負担が課題
・ネットラジオ”発信” 若者・PC利用層に足場 東阪の13局
・iPhoneで契約確認 AIGエジソン生命保険の営業支援システム 声紋認証、手軽に音声入力
・「電子再見」ネット申請 NTTコム 12年めどサービス
・「iPad」に配信検討 英FT紙 ネット戦略担当に聞く 読者情報の把握重視
・同じ階行き、まとめて運ぶ 三菱電機、エレベータに新発想 「各駅停車」防ぎ効率アップ
・ソフトウェア分割 コピー防止 KDDI研 携帯アプリ 本体とカードに保存
・JTが無煙たばこ 火を使わず香り吸い込む 禁煙場所での利用見込む
・資金洗浄対策支援ソフト 電通国際情報、地銀・信金に的
・「キンドル」連携閲覧ソフト マック用も無料配布 米Amazon
・ITサービス企業へ キャノンMJ指導 来月に中間持ち株会社 全社的な視点で
・クラウド台頭、変わる役割 企業の情報システム部門 保守・運用から企画立案へ
・日の丸リムジン 都内で初のEVタクシー

 今週は、どんな一週間なのでしょうか。