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Weekly report
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 May First week

 日本でApple社製品が、ネット上で購入できなくなりました。これが一時的なものか恒久的な施策かはわかりませんが、その動きに注目が集まっています。

 5月に発売は延期されましたが、iPadへの注目は非常に高いものがあります。携帯型オーディオプレーヤー市場のシェアも相変わらず大きく、スマートフォン市場でも他の製品を寄せ付けない強さを発揮しているApple社。元々ブランド力が高い企業ですが、その維持向上を狙った施策ではないかといわれていますし、iPad展開を成功させるためにとっている施策とも考えられています。もちろん量販店での安売り販売を規制する、あるいはもともとSONYが狙った「市場の流通在庫増による価格低下」を防止するなどの目的もあるのでしょうが、その真意はまだまだ不明です。

 私は神奈川県在住であり、自転車で行ける距離にヨドバシカメラ、ビックカメラなど大型量販店が無数にあるため店頭販売でも何の問題もないのですが、そういう場所に住んでいない方にとって、今回の件はちょっと影響があるようです。もちろんApple社から製品をダイレクトに購入することは出来ますし、iPhoneであればソフトバンクショップに行けばよいのでしょう。しかし身体が不自由な生活をされている方にとって、この件は決して小さな問題ではないように思います。量販店で購入すれば0.5〜1割程度のポイントが付与されますが、それがなくなることは、彼らにとってやはり痛手になります。健常者よりも経済的負担が大きいのは間違いありませんし、独立して生計を営んでいる人間にとってその少額のポイントでもより大きな価値となります。となれば、そういった機会を奪うことは、彼らの経済を圧迫するように思えてしまうのです。

 だからといって私は、量販店での販売を再開しろと単純には考えません。もしApple社にそのような気持ちがあるのであれば、少なくともそういう人間に対しては安価でダイレクト販売をしてほしいのです。アカデミーパックを購入するときに学生証を提示するように、障害者手帳を示せば安価に購入できるようにすれば、この問題は解決できます。それであれば、ビジネス的に見ても損失はほとんどありませんし、むしろそういった配慮が出来る企業であるという、企業イメージやステータスが向上するように私には思えます。

 音楽や映像が、広い世界を自由に動けない人間にとってどれだけ大きな価値をもたらすかは、病気を患ったことがある人間ならば誰もが知っているはずです。その人間や周りの人間に経済的な負担があるからこそ、リーディングカンパニーとしてそういった取り組みをしていただきたいというのが、真の平等を目指す私のささやかな願いでもあります。

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 先週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。

・新幹線 米に売り込め 運行システム世界に 競合に中韓浮上
・想定超す特需 大わらわ メモリーが足りない 薄型TVが好調年明けも品薄 調達力シェア左右
・米Amazon 1〜3月69%増益 「キンドル」店頭販売へ
・マンションと老人ホーム隣接 藤和不動産が複合施設
・IT市場「2ケタ減」脱却 今年の国内2.4%減 民間予測 クラウドの影響増す
・NZ航空、エコノミー導入 日本初着便に来夏 観光客など開拓
・ドコモ世界へ 2面作戦で再び 端末オープン型/基幹ソフト統一 通信規格標準化で勝算
・「世界人」育てる巨大施設 サムスン強さの秘密 2万人に語学研修
・iPodが消えた日 ネット通販中止の波紋 アップル沈黙、量販店淡々 ブランド維持へ荒療治
・風力の余剰電力 EVに 三菱商事・東工大 蓄電池を代替 1日300台充電
・川村義肢 「速く歩きたい」工程省き最短3日
・洋画、逆転劇の予感 興行収入シェア 3Dの話題作続々
・無線ICタグ、大きさ1/50()(1.6x1.0x0.27mm) アンテナ機能備える 村田製作所
・眼の後ろに薬剤送る シード、治療機器開発へ
・「巨人」相手に速攻 コンサル技結集 リンク栃木 創設3年、バスケ日本一
・日航、再建航路なお暗雲 45路線追加撤退 急なリストラに異論も

 今週は、どんな一週間なのでしょうか。