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Weekly report
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 August Fourth week

 盆休みが明けたとたん、酷暑という言葉でも説明つかない暑い日々が続きます。 これだけ暑いとさすがに勤労意欲は低減しますし、クーラーの使用率も本当に上がってしまいます。

 日本各地で酷暑の被害が伝えられますし、熱中症の被害は異常なものがあります。先日の報道では東京23区内で、この夏100名以上の熱中症の死亡者が報告されているそうです。それも夜半の死亡者が多いなど、これまでではまず考えられないことが本当に起きています。もちろん酷暑の影響として自然災害も激しく、それが農作物や漁業、畜産業にも大きな影響を与え始めています。これらはすべて地球温暖化と、都市部のヒートアイランド現象が大きな要因になっています。

 高度成長期から始まった東京一極集中により、東京近郊は急速な都市化が始まりました。日本の多くの人口が東京近郊に流入したため、近郊の自然はすべて宅地や建設地として開拓され、自然そのものがなくなっていきました。さらに統制なく都市化を行ったため、環境や景観は無視され、場合によっては交通インフラ等も検討せずただただコンクリートを固めまくりました。その結果が今の問題の大きな原因となっています。

 となれば、終わりのない経済不況の中、もう一度都市化を見直すことで投資を活性化させる方法があるはずです。まさにかつてのニューディール政策のような、国が中心となった対策が必要となっているのです。大企業内にため込んだ留保を放出させる意味でも、ここらで本気でグリーン・ニューディールを考える必要があるのではないでしょうか。

 まずはこれ以上の都市自然の破壊を防ぐために、宅地開発案件の抜本凍結やマンションやビルの建設を制限すべきではないかと思います。その上で大手企業には都市部に一定規模の緑地の保有を、義務づけるような法律を作るべきと考えます。さらに暗渠としてしまった河川や用水をもとの川の形に戻し、その周りに自然を配置すべきでしょう。公園についてはその面積を増やし、砂利ではなく芝を植える、歩道の面積を増やして植樹を行うなど、環境に配慮した積極的な公共投資を行うべきでしょう。さらにそれらの維持にもコストを使うことで、経済を活性化させるべきと考えます。

 しかしこれを本当に検討すべき永田町は相変わらずのお山の大将争いであり、日本の行く末を真剣に論じている政治家は見当たりません。政治は三流、経済は一流と言われていた日本ですが、その経済そのものが二流以下に落ちようとしている今、それを補う政治のあり方が本当に求められる時期となっています。

 手遅れになる前に、手を打つ。それに気づける政治家が、日本には残っているのでしょうか。

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 先週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。

・「クラウド時代」揺れる力学 オラクル Java巡りグーグル提訴 IT大手”反MS連合」衝突
・IT責任者、クラウド導入慎重 使える領域から利用を
・フィリピン航空、再建難航 パイロット大量退職、リストラに職員反発 国内線中心に結構相次ぐ
・「先端携帯」海外へ再発信 端末各社再編、巻き返しへ
・販促ソフト会社買収 米IBM 400億円 高収益事業に積極投資
・社員の質問に回答返信 顧客からの問い合わせ、どう対応? 金融保険業向けシステムで協業
・IT関連で倒産急増 107件、最悪に迫る 1〜7月民間調査 投資抑制、下請け厳しく
・脊髄損傷、歩行まで改善 奈良尖端大 細胞移植と薬剤投与
・「漢方」の効き目 ツムラ照明急ぐ 「保険適用除外」騒動で危機感 難病治療など活用
・クラウドで電子書籍作成 ビットアイルとネオジャパン ファイル変換容易に 10月メド新会社
・グーグル、買収戦略加速 SNSに対抗 検索も強化
・JBCC、広州に新拠点 日系向けシステム構築・運用 中国で年商100億円目標
・HP、米ソフト会社買収 セキュリティ関連を強化
・スマートフォン データ自動消去 情報漏洩防ぐ ビズモバイル 事前に時間設定
・家庭内の家電消費電力 スマートフォンで管理 日本エリクソン データ即時把握遠隔操作機能も
・国内ストレージサービス市場 IT投資抑制で4.5%減
・「拡張現実」ビジネスに浸透 疑似体験で内装など確認

 今週は、どんな一週間なのでしょうか。