Onomura System Consulting Office       

osco top


.
Weekly report
next

back

 

 

 

 

osco top

 February First week

  インフルエンザが流行しています。今年のインフルエンザは香港型?、それともソ連型?と調べてみると、なんと昨年同様、新型インフルエンザのようです。

 実際は昨年末までは香港a型が流行していたようですが、今年に入って新型が急速に流行し、現在の主流になっています。今年の特徴は比較的年長者がかかることであり、昨年は10代を中心に流行しましがた今年は0代〜40代の方が危険ゾーンのようです。

 しかしこう考えると、昨年の騒動との落差を感じてしまうのは、私だけなのでしょうか?記憶にあるとおり、昨年はマスクや消毒薬が店頭から長期にわたって消えましたし、街中マスクの人間だらけの状況でした。消毒薬やうがい薬の設置も多く、どこでもインフルエンザの対策を講じていたように思います。ところが今年は、店頭やネットで普通にマスクや消毒薬が買えますし、値段も通常と同じです。かかっている人間の噂は良く聞きますが、昨年のような危機感はまるで感じられず、単に風邪を引いた程度の扱いです。そしてなにより驚くのは、マスコミの対応です。昨年あれだけあおり立てたマスコミが、今年は全くといっていいほど何の報道もしませんし、危機感をあおる番組もありません。それだけ対策が十分になったのであればよいのですが、事実としてそのように思える出来事は見かけません。

 このように日本人の特徴として、「羮(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」と、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という傾向があります。ことが起きると 必要以上に大騒ぎになりますが、一旦沈静化すると誰もがそれがなかったのかように忘れるのが我々の特徴のようです。さらにマスコミの報道のあり方がこの傾向を強めており、 社会全体が非常に煽動されやすい状況にあるのが現実かもしれません。その反面各自の主体的な判断が鈍っていますから、実際に危険な状況になったときのパニック状況が本当に恐ろしく思われます。 情報が再生産され、そのヒット数で事実と判断してしまうインターネット社会では、極端かつ過剰な影響が生じる可能性も高いと思えるのです。

 昨年も申し上げたとおり、いつか確実にパンデミックは起きます。ただしそれが通常のインフルエンザなのか、それ以外の疫病なのか、さらに対応可能なものかの違いがあるだけです。新型インフルエンザも当初の予測よりも弱毒でしたが、今後変異し強毒になる可能性も当然あります。また各種薬剤の耐性ウィルスが発生する可能性もあります。となると、我々はそれに対した十分な対策を講じておかなければなりません。手洗いやうがいレベルだけでなく、非常事態に備えて食料や水、薬や手袋などの備品を準備する、直近の行動を記録し、どのようなルートを使ったかを確認し、感染の可能性を検討する、などといったことを行っておかなければなりません。逆にそれらを主体的に行うことで、インフルエンザ等について正しい知識を得て、パニックにならずに節度ある行動をとれるようになると思うのです。

 今回のインフルエンザは、我々にいい試練を与えてくれます。事が火急を要する事態になる前に、万全の準備を行う必要を我々は考えておかなければなりません。

========================================

 先週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。

・大型タッチパネル 音波で接触検知 フィルム財いらず耐久性向上 電子看板用
・日立、広州の計画にも参加 IT基盤の整備提案
・親近向けITコンサル 日本ユニシス 価格抑制、まず自社顧客に
・物件情報、iPadで閲覧 デュプロ 不動産向け 内覧時、紙不要に
・省エネ制御、オーディオで D&M 家電を一括管理 設定自在、自動電源オフも
・次世代送電網機器を拡充 自動変圧器、東電に100台 太陽光対応 大型パワコン3倍に
・ソニー・エリクソン、首位狙う アンドロイド携帯 社長が表明 米市場を開拓
・セールスフォースのソフト 形態で利用可能に ビッグローブ
・高機能携帯対応にかじ 「ガラケー」事業モデル見直し グリー 海外市場も新たに開拓
・大企業は時前主義と決別して 企業文化の価値、再認識を
・大韓航空のA380 「エコノミー少ない」 韓国で批判浴びる
・二輪駐車場不足が深刻化 国内販売の足かせに メーカー、環境整備も課題
・ホンダ、子会社で不適切取引 税引き前150億円減益要因
・東芝、インフラ輸出着々 ブルガリア社と協力覚書 日本政府支援確保 リスク軽減したたか
・リコー、MSに販路提供 国内、クラウドで提携 中小開拓 ITサービス強化
・スマートシティ 20年に1000億事業 NTTデータ 専任部署で戦略
・バイオ技術と組み合わせ 異業種参入NTTドコモ 携帯使い健康診断
・流体解析システム クラウドに転換 鹿島、維持コスト4割減
・焦るGE、中国勢に急接近 航空・鉄道など合弁、出遅れ挽回
・仮想通貨の導入義務化 フェイスブック 連動ゲーム対象
・IMAGICA系映画チャンネル CCCと共同販促 TSUTAYAに専用棚
・林原、私的整理を申請 支援策論議、紛糾も 借入金総額1400億円
・眼鏡修理のリペア 腕時計ベルト第二の柱に レーザー応接、大手開拓
・中国農業法人、日本に進出 生産受託・農地貸出 翻訳会社と提携
・NEC「看板」切り離し レノボとPC事業で提携 主導権委ね、生き残り図る
・システム構築費 1/3に CSKが新開発手法 クラウド連携強化
・印の人気就職先 ITが上位独占 技能評価の透明性 評価
・ドコモ、ゲーム機と融合 「飽和」打開へ全方位戦略

 今週は、どんな一週間なのでしょうか。