永田町が迷走しています。
菅総理のリーダシップ不足を原因として、内閣総辞職/解散総選挙をかけた内閣不信任案が提出され、
大迷走の上否決されました。解散総選挙という世紀の愚挙は回避されましたが、リーダシップが欠けた代表と、権力を振り回すだけで何の展望もない政治家
かだけ残りました。
国民が全く望まないこの動きの中で、政治家のせこい駆け引きが見え隠れするのが本当に腹立たしく思われます。離反会派が政権与党を分断し、解散後野党と連合、あるいは政党再編を行い与党となる。もともと与党だった野党を分断したのもこの会派だったので、同じことをもう一度やるつもり
だったのかもしれません。
結局は国民不在で自分たちの権力を拡大したいだけだったのであり、その題目が復興支援の遅れだっただけに思われます。不信任を提出した野党も、本来は真のリーダシップを発揮できるよう復興内閣に協力すべきなのですが、「責任は負いたくないから協力しない」と言いつつ、誰がやっても同じにもかかわらず「自分がやればうまくいく」と言い張っています。「あんな奴が学級委員長でなければこのクラスはもっと良くなる。だけど学級委員長を手伝うのはめんどくさいからやだ。けどオレが学級委員長をやれば、もっとうまくいくのに。」と騒いでいる、アホな小学生男子と同じに見えてしまいます。
日本の現状を考えると、永田町の利害などどうでもいいことだと永田町の住民以外は誰でもわかっています。パフォーマンスで被災地を訪れるのではなく、何とか自分のできることをやろうと必死になっている国民一人一人の姿のほうが、どれだけ健全化
かは誰にでもわかることです。計画停電があっても我慢し、効率が落ちても熱いオフィスで働き、売上が落ちても節電を行い、生活が苦しくても募金を行い、無駄とは思いながら増税を我慢しているのが我々国民です。それは永田町の権力に支配されているからではなく、被災者一人一人の気持ちが本当に理解できるからであり、そのために不眠不休で働いている自治体、自衛隊、復興関係者の労苦を少しでも分かち合いたいと思うからです。
政治家にもう一度問いたいのは、彼らが誰を思い、何を実現しようとしているかです。政党は個人の思惑を実現するものではなく、そのポリシーを信じる支持者の思いを推進する団体のはずです。自分の権力を守るのではなく、この国を少しでも良い国にするために自分たち
の力を持つ。政治家個人の利害を守るためだけの活動ではなく、国民が少しでも良くなる方法を切磋琢磨で論じあう。これが政党の姿であり、政治家の姿のはずです。
「野党が協力してくれないから復興ができない」「首相のリーダシップがないから、物事が進まない」「リーダが変われば、すべてうまくいく」 こんな子供じみた考えしかできない政治家は、さっさと議員を辞め永田町から退席し、自らのリーダシップが発揮でき多くの仲間ができるよう被災地でボランティアになればよいのです。
ここまで意味のないことを繰り返す永田町を見ていると、この際福島原発の避難圏
ぎりぎりに仮設の国会議事堂をつくり、全政治家がそこで明日の日本を論じればよいと考えてしまいます。それこそ政治家が命をかけた復興案を作らざるを得ませんし、早期に復興を行わなければ自らの生命の危機を感じてくれるかもしれません。
さらにそこで多くの政治家と官僚が仕事をするのであれば、福島界隈の避難圏設定の妥当性も完全に世界に保証できるでしょう。もちろん生命の危機を感じて逃げるのであれば、日本の明日を考える政治家
や官僚としては不適格であることは間違いありません。
いずれにせよ東海沖や直下型の地震が起きれば仮設の国会や官庁を作らざるを得ないのですから、今回はそのシミュレーションとして実行してみるもの一つの方法と考えてしまいます。
電力不足と猛暑の夏が来ます。多くの国民はそれを乗り越えるための準備を始め、企業は不眠不休で対策を検討しています。もちろん被災地では、それ以上に命をかけた戦いが続いています。その思いのかけらすら届かないぐらい、腐りきって汚れた空気が永田町を支配しています。
どこかにいる救世主が、目覚めることを切に願っています。
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先週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。
・レノボ、NEC合弁に期待 「多国籍文化」に自信
・フジテレビ、今期50億円目標 デジタル事業売上高
・アンドロイドで管理 カーシェア予約・解錠 ユーピーアール 抽象連携後押し
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・情報通信技術の損害最大4.4兆 情報通信総合兼推計
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・有機EL、サムスン独走 スマートフォンの需要拡大で増産 TVに技術転用も 新ライン前倒し稼働
・NTT、さらばパソコン 「光」固定通信、苦節10年 ゆらぐ独占の構図
・クラウド移行など支援 NTTデータ 大型汎用コンピューター 仕様解析、最短一ヶ月
・ノキア、携帯シェア急減 高機能携帯で苦戦 利益率見通しゼロ近辺に
・ノキア 「シンビアン」OS、事実上の撤退(アクセンチュアへ) 日本勢、影響は限定的
・手のひらがID代わり 指紋・静脈認証 瞬時に個人特定
・MRI座ったまま撮影 手と足専用、小型化 GEヘルスケア
・車部品 思わぬ負担 節電、木・金休業でも摘示納入 他業界と取引「平日に休めぬ」
・「過剰品質」見直す好機 電力機器で見えるムダ
・NEC、台湾に開発拠点 スマートフォン 今年度に世界共通モデル
・館内情報、iPad配信 相田みつお美術館、無線LAN導入 表示内容の変更、柔軟に
・時刻ずらせる電波時計 セイコークロック 精度と手軽さ両立
・ITシステム統合へ セイコーHD 推進室設置、業務を効率化
朝日新聞にも面白い記事があったので、ご紹介です。
・実社会は「正解なき問い」 課題見つけ解決する主体性求める 産学官連携、ニーズを踏まえ実践的教育
今週は、どんな一週間なのでしょうか。