金曜日に、またまた大きな地震がありました。
東日本大震災の余震と見られる今回の自身は、久しぶりに津波警報が出るなど大きなものでしたが、幸いにして人的被害は少なかったようです。考えてみれば、311からほぼ2年たつこの時期にもう一度記憶を思いおこさせてくれるこの地震は、地震への備えを忘れかけている我々に警鐘といえるものでした。
311直後には懐中電灯や電池など、あらゆる非常用の物品が品切れ、あるいは価格が高騰しました。中国からの輸入も激増した時期であり、リアル店舗、ネットともに受注残があふれました。しかし夏を過ぎるあたりになるとすっかり余震も収まり、人々の不安感は徐々に解消されていきました。不足していた物品も普通に店頭に並ぶようになると、ネットの上では非常用物資の激安販売が行われるようになりました。事実、近所のホームセンターでも、在庫となった懐中電灯や乾電池を今でも捨て値で販売しています。
すべての家庭に非常用品が備蓄されることは望ましいことですが、食品や乾電池など、消費期限をこえてしまうことがあります。311以降に購入したものだとすると、ペットボトルの飲料水はおおよそ2年が消費期限ですのでそろそろ交換の時期になります。食品等も非常用専門のもの以外はおおよそ一年から二年が消費期限ですので、まさに今が入れ替え時期なのでしょう。ところが非常用品は、非常の際にしか意識されませんからこういった入れ替えを忘れてしまうのが常です。となると、本当に有事の際に賞味期限が切れた飲料水や食料品とか、つかない電池が手元にあり役に立たないことになります。
311を記念日としてそれらを見直すこと、本当はこれが大切です。お亡くなりになった多くの方を悼み、残った者の使命としてその経験を糧にするため、それらを思いおこすことが大切なのです。しかし実際には日々の雑事に追われてしまい、そいうったことを忘れてしまいます。大震災の帰宅困難が記憶の中の一コマになってしまい、現実感を失ってしまうのです。
だからこそ今回の地震は、天恵なのかもしれません。東南海大地震は、明日起きるのか100年後に起きるのかは、誰も解りません。だからこそ今、その日が訪れないことを祈りながら準備を見直すこと。これが大切だと私には思えます。国や行政機関でさまざまな対策が講じられ始めたいまだからこそ、一人一人が最低限のレベルで自分を守ることを行っておけば、有事の際にはもっともっと多くの人が救えるはずです。今回の地震は、忘れかけていた我々に対し、再び警鐘を鳴らしてくれたよい出来事と思えるように、もう一度有事の際の準備を見直す必要があると私に考えます。
========================================
先週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。
・今年度の設備投資動向 増加額、ソフトバンク首位 通信強気 輸出産業、減額の動き
・クアルコムも100ドルスマホ 新興国メーカーの開発支援中国で模倣品つぶし狙う
・ネットワーク対応HDD六歳期 SCE TV視聴、端末多様に
・フォード小型車 脱マツダの真価 フィールズCOO 古巣頼みと決別
・視聴率、録画も把握 ビデオリサーチ 家庭に専用機 音声で解析
・世界IT市場 5.7%増 来年民間予測 クラウドなど成長
・NTTデータ ベトナム企業買収
・「ニュース見出し 掲載料を」 独政府、「グーグル法案」提出 規制に意見割れる
・ネット企業、選挙で動く 政党検索機能や献金サイト 公選法改正求める
・ソニー、007守れるか ハリウッド人気作の争奪激化 制作決定は次回まで
・キーエンス流で目覚めた一太郎 ジャストシステムが最新版 顧客志向で収益改善
・iPhoneで血圧管理 エー・アンド・ディ 医療機器、国内で初接続
・カゴメ、飲料自販機 撤退 年度内 競争激化、採算取れず
・サムスン、「次期皇帝」へ着々 李会長の長男、副会長に 信賞必罰継ぐ
・タブレット購入意識調査 アンドロイドに勢い
・店のスマホでカート決済 楽天、サービス提供 端末を接続導入費を安く
・シンガポールで中国人ガスト 労働者制作ほころび 政府「断固たる措置」
・移植のビッグ3 リーダー論火花 米セールスフォースCEO パウエル元米国務長官 豊田章男社長
今週は、どんな一週間なのでしょうか。