激動の一年が終わろうとしています。
３１１から一年が過ぎ日本経済も持ち直すかと思われましたが、政治の混乱が経済の回復を遅めてしまい、結局何
も変わらないままの一年になりました。年末の総選挙によって民主党政権が倒れ、自民党への期待から経済が上向く兆しを見せていますが、あくまでもご祝儀相場の世界であり今後の動きを注意深く見守る必要があります。東北の復興は遅れに遅れ、残念なことに国民の関心も薄れつつあります。３１１が象徴する地震の怖さは国民に浸透しましたが、喉元過ぎれば熱さを忘れているようにも感じてしまいます。さらに各地で停止・点検している原発で多くの断層が見つかり、再稼働のめどどころか廃炉の可能性も高まっています。電力コストが上がることが経済に与える影響はさらに大きなものとなりますが、絶対安全というヒステリックな状況がよりよい選択をする範囲を狭めてしまっています。とはいえ先日発表された地震被害の予測結果がよりシビアなものになり、原発どころか津波で多くの人命が失われ、日本を支える太平洋側の経済圏が壊滅的被害を受けることを誰もが痛感しました。
一方国際的に考えてみますと、中国や韓国との国境争いが激化しており、緊張感の高い状況が続いています。今こそ失敗続きの外交の挽回のチャンスであるにもかかわらず、政治は相変わらず無策でこれまでの失敗を繰り返しているようです。やはり霞ヶ関主導の硬直化・思考停止した官僚が増えている証拠であり、このまま彼らに任せていては日本の状況は悪化しそうな気配ですが、かといって代わりの良策も見つからないのが現状です。頼みの企業も失敗と失策の連続であり、リストラと規模縮小の嵐です。他に働く場所がある能力が高い人間だけが早期退職に応じ、平均的な力の人間や過去の成功にしがみつく年寄りだけが成績の悪化した企業に残りますので、この先の明るい展望は開けません。それに気づいていながらもこの状況を変えられないのは、誰が悪いのか真剣に考える必要があります。若者の雇用状況は悪化し、日本の将来は暗い話のオンパレードなのかもしれません。
それでも私は、希望を捨てません。希望を捨てることは、日本を、自分を、家族をを捨てることになるからです。
どんな逆境にあっても、希望はかならず道を照らします。それがあることを信じ、希望に向かって歩みを進めることこそ、今の我々にとって一番必要な行動と思います。その中でもＩＴが築く明るい未来を実現するために、私自身精一杯努力を続けようと考えます。
来年はどんな年になるか、私にも想像がつきません。それでも今日よりもっと素晴らしい明日を信じて、来年も頑張ります！ 皆様、今年は一年間本当にありがとうございました。皆様によいお年が訪れることを、心からお祈りしております。
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先週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。
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・睡眠時無呼吸症 病床で精密検査 フクダ電子が装置 解析機器に無線で送信
・３Ｄプリンター機能競う 世界大手、高精度の品揃え 日本勢「光造形」技術で対抗
・スマホ撮影 個人に依頼 リアルワールド 店舗の現地調査など 企業の需要仲介
・インドにおっｓ研究開発拠点 ＮＴＴデータが開設
・中国版新幹線 １０兆円争奪戦 日本勢、やまぬ寒風
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・鴻海、１６８億円出資 米映像技術会社 アップルの新ＴＶ向け？
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・米ネット企業トップやＶＢ投資家 銃規制運動に協力
・ＳＮＳ「カカオ」陰の主役接戦の韓国大統領選 革新層の若手に人気 保守層の危機感あおる？
今週は、どんな一週間なのでしょうか。
