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Weekly report
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 January Second week

 年明けからはや一週間、本日から業務再開です。

 正月は神奈川で迎えましたが、例年恒例行事としている2日の箱根神社への初詣後から、熱川の海潜亭で正月休みを過ごしておりました。2日はあいにくの荒天で、日中から強風が吹き一晩中嵐となりました。3日以降は好天に恵まれ、諸事雑事に追われながらものんびりとした正月休みを送ることが出来ました。

 熱川は相当な田舎なのですが、とはいえ個人商店が正月から頑張っていることがある意味驚きでした。最近見つけた魚屋は、いつもシャッターをほとんど開けずに営業している完全な個人商店なのですが、年末から休みなしで営業をしているそうです。結構高齢の夫婦が営んでいますが、熱川温泉の中小規模の旅館やペンションの舟盛り需要などを受けて、正月も忙しそうに頑張っていました。また近隣の昔ながらのスーパーマーケットも2日から営業を再開していましたし、それなりの品揃えで正月の需要を上手にとらえた商売を行っていました。これらの店に共通するのは、直接的に観光客の需要をあてにしていないということです。熱川温泉は盆暮れ正月以外は本当に寂れた昔の温泉街であり、週末しか店を開けないところも数多くあります。現に駅前には空きビルとほとんどしまっている土産物屋があるだけであり、まともに営業しているのは駅内の売店だけです。となると、観光客の需要をあてにした商売は、基本的に成立しません。逆に上記の個人商店のように、地元の確実な需要に応えた店だけが、生き残っているように思われます。

 この数年地方経済の衰退を憂いていましたが、こう考えてみると単なる不況が原因ではなく、やはり商店主のやる気と戦略性の問題も衰退の大きな原因のように感じます。私の地元でも、個人商店が平気で7日頃まで休んでいます。需要がないから、大型店があるから、という理由はつくのでしょうが、熱川のそばにも大型のスーパーがありますから状況は一緒です。逆に老人が大半の過疎の町ですから、購買意欲は熱川のほうが低いでしょう。それでも個人商店がやる気を出して頑張っている。ここに大きな地域経済復活のカギがあるように私には思えるのです。

 熱川は伊豆のリゾート地の一部であり、リタイアした老夫婦の流入は増えているようです。現に海潜亭の周りも、2〜3割程度都会からの高齢永住者が居住しています。彼らは都会の便利さを知っており、豊かであり、歳を取っています。その彼らの利便性を高め、潜在的なニーズを掘り起こせば、ビジネスは確実に可能です。これからの年寄りは運転免許も持っていまうし、インターネットも出来るはずです。となれば、どんなビジネスを仕掛ければ、成功できるか... 地方経済再生のヒントだけでなく、新しいビジネスの予感がします。

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 先週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。

・先週は新聞が休刊でしたので、今週は休止します。

 今週は、どんな一週間なのでしょうか。