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Weekly report
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 February Second week

 先週はインフルエンザでダウンしましたが、今週はどうにか持ち直ました。ご心配をおかけしましたことを、心からお詫び申し上げます。

 2月は受験シーズンで下の子の大学の春休みに入るため、昨年末から札幌雪祭りを訪れる計画を立てておりました。今回のインフルエンザで中止を検討しましたが、週末からであれば他者に罹患させる可能性は低いとの医者の判断もあり、チケットも無駄にするのも癪なので、結局札幌の雪祭りに出かけました。タミフルのおかげで週末には元気になっていたので、体調の問題もなく現地に滞在することができました。

 雪祭りは火曜日から開催だったため週末は札幌市内や小樽などを訪れ、火曜日は終日雪祭り会場を見物しておりました。私にとっては10年ぶりぐらいの札幌訪問であり、昔懐かしい風景や全く目新しい風景が見られ、いろいろな意味で感慨深い旅となりました。

 札幌の中心部である大通公園界隈の街並みは以前とそれ程変化は感じませんでしたが、駅周辺は大きく様変わりをしていました。駅が立派で大きくなり、大型の複合商業施設が取り囲むように建っていました。とはいえテナントの店舗は東京にもあるブランドショップや総合家電ショップが多く、札幌ならではという印象はありませんでした。とはいいつつも大通公園駅から札幌駅までの地下道が新たに作られており、雨や雪の影響を受けずに両駅間を歩いて行き来できるようになっていたことも驚きでした。もともと大通公園駅とすすき野駅は地下道で結ばれていましたから、札幌駅から歩いてすすき野駅までいけることになり、雪の多い時期には利便性が高いと思われました。

 今年の北海道はやはり大雪であり、市内も深夜に頻繁に除雪をしていました。ロードヒーティングのおかげでメインストリートは問題なく歩道を歩けますが、一歩脇道に入ると道路、歩道ともにかなりの厚さのアイスバーンになっていました。除雪でどかされた残雪も1m以上に積み上がっていましたので、市街はやはり相当な雪の影響を受けていたと思われます。

 雪祭り前に訪れた小樽も、駅前から運河まで相当な積雪量でした。運河沿いの店舗の一つは屋根の積雪が崩れたようで、店舗の前面が埋まり屋根の一部も崩落していました。とはいえ小樽の街は若者を取り込むようにいろいろな店舗が出店しており、マイナス10度でも多くの若者の姿が見られました。10年前は運河と鮨の街のイメージが強い小樽でしたが、ガラス細工やケーキショップなど若者を上手にとらえる街作りをしており、地方の観光のあり方のモデルのように感じられました。

 さて肝心の札幌雪祭りですが、やはり私が訪れた10年ほど前とは様相が少し変わっていました。石像の作成は自衛隊中心で行っていますが、北海道経済の衰退とともにスポンサーがつかないようであり、大雪像の数は確実に減っています。また今年はタイや伊勢志摩がスポンサーになっていましたが、北海道以外のスポンサーに頼って雪像を作っているように感じました。さらに以前は1時間ごとに各所でスポンサーが無料の試供品や飲食物の配布を行っていましたが、今年はその姿もほとんどなく、全体に寂しい印象が残りました。逆に以前は雪祭りの記念品の店と数カ所の飲食店があっただけだったのが、ものすごい数の飲食店店舗が出店して激しい競争状態でした。とはいえ平日のため訪れる人数が少ないのか、店舗の店員より顧客が少ない状態で、どの店でも客が行列する姿は見られませんでした。

  今年の雪祭りで印象に残ったのは、大雪像を使ったプロジェクションマッピングでした。これは先日の東京駅がリニューアルした際に行われたものと同様であり、雪像をスクリーンにしてCGの映像を流すものであり、雪像の立体感を生かしたストーリー性のある非常に素晴らしい映像になっていました。(Youtube等に画像がありますので、ご興味のある方はご覧ください。) 実際の建物に対するプロジェクションマッピングと違い、雪像は日々地盤沈下し、かつ温度により体積が変わってしまうため毎日の調整が難しいそうです。とはいえ真っ白な雪像はキャンパスとして非常に素晴らしいものであり、今後の映像表現を考える上で興味深いものでした。同様に会場の一角にアウディの実車大の説ぞもあり、そこでも走る車を表現したプロジェクションマッピングが行われており、興味深く見せてもらいました。

 このように新しい技術を用いて従来のあり方を変えていく試みは、素晴らしいものと思います。やや衰退・停滞気味の催しも、情報技術を積極活用することでもっともっと新たな展開が望めます。今回の雪祭り会場も多くの外国人が訪問していましたが、情報技術を利用した積極的な観光アピールやサービスは見かけることがありませんでした。来年以降はどこからのIT企業が、日本の観光モデルとしてスマートフォンやタブレットPCを利用した新しいサービスや映像を提供してくれることを祈っていますし、積極的なアイディアを考える若者が出現することを心から望んでいます。

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 先週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。

・ソーシャル分析 深く広く 企業の需要旺盛、市場4割成長
・鴻海・アップル 翳る蜜月 脱組み立て屋加速 「1本足経営」リスク
・録画番組 野外でも視聴 スマホに転送 製品相次ぐ
・ツイッター 情報流出被害 「鍵」使い回し、連鎖懸念 パスワード、乱数表も一手
・富士ソフトがコンサルティング 企業戦略など IT活用を提案
・東電10兆円支援は未回答 政府、助戦・廃炉には触れず 参院選控え自民動けず
・ビッグデータの導入 CTCがコンサルティング 100万円に料金抑制
・スマホに自動通知 店舗近くでクーポン・お得情報 ビルコム、販促ツール
・屋上に小川流れる公園 空間新景 大橋ジャンクション
・慢性疾患予防 スマホで指南 KDDI 健保と連携、健診データ活用
・歩行支援 ロボ寄り添う ホンダ 腰に装着 アシモの技
・NTT 米に研究子会社 94億円当時クラウド開発
・ディズニー 映画不振で減益 10〜12月
・農作業、腕を適切な一に固定 クボタ 12万6000円
・「出戻りデル」最後の賭け 株非公開へ 米ITトップの栄枯盛衰 ジョブズ氏の再演なるか
・疲労列島 試練の48歳 還暦近い下水道 オフィスビル3割 旧耐震基準
・「キラーアプリ」生み出せ 携帯、VB育成熱 ソフトバンク:社員提案生かす 
・投資額は回復傾向 IT分野が牽引
・富士通 合理化9,500人 半導体事業を再編 今期最終赤字950億円に
・移動・排泄、生活支える 産官連携、ロボ普及へ弾み
・平井ソニー、背水のPS4 7年ぶり、年内販売 クラウドなどネット機能充実 モバイルに並ぶ柱に

 今週は、どんな一週間なのでしょうか。