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Weekly report
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 March Fourth week

 またまた更新が遅れてしまいましたこと、心からお詫び申し上げます。体調の問題ではなく、単なるスケジュール調整と海潜亭の影響ですので、ご心配なく。

 週末を伊豆熱川の海潜亭で過ごすことが増えたため、更新を漏らしてしまうことが増えています。もちろん海潜亭にもPCはあるのですが、現在はまだまだ建物周辺の掃除や手入れが必要なことが多く、日中は時間が取れません。夕刻は時間があるのですが、この年齢でハードな肉体労働を行うとすっかり疲れてしまい、早めにダウンという連続になっています。とはいえもう少しでこのペースにも慣れそうなので、また元通りに更新ができるようになりたいものです。

 さて、先日私の地元の相模大野に、新しい商業施設が開業しました。相模大野駅の北西の歩いて1分ほどの場所であり、多くの店が出店したことで話題になっています。この土地は私が子供の頃はショッピングセンターと西友があった場所なのですが、両者とも昭和の時代に閉店した場所です。その後高島屋が出店の計画を立てましたが、複雑な土地所有事情で白紙になっていました。ところが数年前に所有問題が解決したようで、住居や公共施設を含んだ大型のショッピングモールが開業しました。

 ご存じのとおり相模原市は政令指定都市であり、緑区、中央区、南区の三つのエリアで構成されています。昔の相模原市は中央区と南区部分だけであり、その他は政令指定都市となるために無理矢理合併したような気配もありますが、それでも現在は人口70万人を要する市になっています。しかしこのような経緯から、昔は行政機関などが中央区に集中しており、南側エリアはどちらかというと寂れた感の否めない都市でした。隣に町田があり、商業施設はそちらに集中していましたし、もともと米軍キャンプがあった関係で商業化が進まなかった経緯があります。それが米軍の撤退により伊勢丹を含めた北側商業施設の再開発が行われ、その最後のとりくみとして今回のボーノが開業しました。

 ここにはパスポートセンターや医療機関なども入っており、相模原市南部の拠点とする意気込みは見え取れます。しかしながら高齢化の進むベッドタウンである相模大野エリアですし、隣の町田市との買い物客の奪い合いとなりますから、この施設の先行きは楽観できないように思われます。実際施設内を歩いてみましたが、特に地元色や特徴がある店舗が集まっているわけではないため、長期的に繁盛するかは疑問が残りました。最近の傾向なのか一つ一つの店舗や通路は非常に広いのですが、逆に商品の陳列がすいてしまい間延びした印象が残ります。現在は目新しさから買い物客や見物客が多いのですが、一旦ブームが終わったとき、どこまで客を引きつけられるかは難しいところだと思います。計画段階ではシネマコンプレックスも出店予定だったのですが、この長期的な展望から難しいと考えたのかいつのまにか取りやめになっており、買い物以外の客をいかにつかむかが今後の勝負になるでしょう。

 リアルに店舗をもった流通小売業は不況の一途であり、ネットショッピングに太刀打ちするのが難しい状況です。だからこそリアル店舗のメリットを活かし、リアル店舗のデメリットを解消した新しいビジネスを考えていく必要があるのです。たとえばどこの商業施設でも、一定金額以上の商品を購入すると、一定時間駐車代がムリ用になります。自動車での来客は徒歩の来客よりも多くの商品を買うため、という目論見からこのサービスが始まっていると思われますが、その観点を変えた新しいサービスは生まれていません。

 私が考えるならば、徒歩で来店した客が一定金額以上の商品を購入した場合、その施設から一定の距離までであれば配送料を無料にする、といったサービスがあります。駐車代金を考えると、一定の距離であれば配送料もそれほど大きな金額の違いになるとは思えませんし、最近の宅配サービスを考えると、大きなロットが集まるこういった箇所の配送であれば、宅配業者も低料金での配達も請け負うはずです。逆に顧客は徒歩であってもたくさんの買い物が出来ますから、持ち帰りの負担がない分非常に楽になります。重たい商品を持ち帰ることを前提に車で来店する近隣に住む客は、駐車場待ちや駐車場所探しの負担から開放されますから、相対的に駐車場はすき、遠方からの客の利便性も高まるはずです。

 このようにちょっとした工夫で、施設の強みを発揮するだけでなく顧客の利便性も高められます。こういうアイディアを生み、実行できるかが、今後のリアルの流通小売業のポイントのように私は思っています。

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 先週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。

・佐川急便が1日で回収 不満なECでの購入品 リコール品も対応
・就活生、ツイート盛ん 企業の先行活動進む 発言の7割、肯定的文脈
・カード情報が流出 眼鏡店「JINS」サイト
・撮って見て いつも団らん ソニー家庭用ビデオカメラ プロジェクター映像明るく
・VW、PHVを主軸に 時期エコカー戦略 年1000台へ軌道修正
・サムスン、最新モデル スマホ最強連合 隙間風?
・50億円の出資延期 クアルコム シャープは交渉継続
・KDDIが地域4会社 大阪や仙台に設立 中小のIT支援
・氷含むロケット燃料 宇宙で調達・補給、視野に 日大が技術、マグネシウムも利用
・消えた鉄道 バス転換 JR東日本:耐震、5年で3000億円 JR東海:新幹線脱線対策急ぐ
・ネット選挙商戦 はや本番 なりすまし対策や支持拡大支援 IT各社 政党に売り込み
・無人飛行機で通信中継 情通機構 大規模災害時に活用
・治療に承認制導入 製品化の手続きも短縮 再生医療普及に向け 推進法案、国会へ
・インド帰りのハットリくん 日本初アニメ 相次ぎ逆輸入 低コスト、世界展開深化
・CCC、社内SNSで企画案共有 意見交換で提案活発に
・スマホの画面操作しながら・・・ 通話時の雑音ほぼゼロに NECが技術 周波数の波形検出
・躓いた「太陽王」 中国太陽電池サンテック、事実上破綻 低価格先導あだ 日本事業は継続 

 今週は、どんな一週間なのでしょうか。