台風18号が、甚大な被害を各地に残しています。このページを記述している時点で愛知に上陸しており、時速40km程で日本を縦断しそうな予想です。京都や滋賀には先月気象庁が運用を始めた「特別警報」が早くも発令され、大幅な避難指示が出されました。被害の総括はこれからですが、増水による家屋の浸水や土砂崩れ、突風による家屋の被害など非常に大きな爪痕を残すことになりそうです。
気の毒なのは京都の嵐山であり、渡月橋のある桂川が氾濫し、付近の旅館や土産物屋が1m以上冠水してしまったようです。土産物店内の商品は水没してしまったでしょうし、土石の処分や清掃にも多大な時間がかかりそうです。場合によっては店舗や旅館の建物の修理も必要でしょうから、紅葉に向けた観光シーズンに大きな影響がでそうです。観光立国を宣言している日本政府としては、有数の観光地である京都の復旧にあらゆる支援をして欲しいと願っていますし、今回の災害を反省点として以後これ以上の被害が生まれないような抜本的対策を検討して欲しいと思っています。
もちろん今回の台風被害は予想外のものであり、ここまで大きな被害をもたらすとは思われていませんでした。ところが接近の前日から各地で豪雨となり、河川の氾濫や突風による被害をもたらしたようです。合計雨量が500mmを越える所もあったようであり、今後も土砂崩れなどの被害が発生する可能性があるようです。当面台風等の大雨がこないことを祈るのみですし、被害がこれ以上広がらないことを願っています。
今年に入っても、竜巻や地域的な異常な大雨など、これまででは考えられない自然の脅威を目の当たりにすることが増えています。地球温暖化の影響と言えばそれまでですが、それでも矢継ぎ早にこれだけの被害を生む気象条件が整ってしまったことには驚きを隠せません。この状況が2〜3年で元に戻ることは考えにくいため、この気象状況を今後の当たり前としていかなければならないのでしょう。だからこそもっともっと観測点をきめ細かにし、地震同様携帯キャリアを通して密に情報を送り込まなければならないと思っています。逆に携帯側はもっと防水性を挙げ、このような気象条件の中でも通話やメールが可能にならなければなりません。水没した家屋で一番重要になるのは、やはり連絡手段と思うからです。スマートフォンはできるだけJIS7級程度の防水性能を持たせるべきと思いますし、現在の技術では難しいこととも思えません。
このようにこれまでにない環境が生まれるからこそ、技術もそれに対して変化していく必要があります。常識が変わる時代だからこそ、常識を再度見直す非真面目さが、我々エンジニアにはより求められる時代が到来しているように思われます。
閑話休題。
さて先日大方の予想通り、Apple社が新型であるiPhone5sと5cの両機種が発表され、話題になっています。iPhone5cはこれまでの機種の廉価版という触れ込みでしたが、カラフルなボディを持ったiPhone5というべきものであり、性能も同一かそれ以上のようです。iPhone5sはiPhone5のマイナーチェンジというべきものですが、ホームボタンに指紋認証機能を搭載した点が面白いと思いました。指紋認証機能の搭載は噂されていましたがホームボタンと別のスリットがつくと言われていました。しかし、そこはさすがにApple社であり、ホームボタンと指紋認証センサーを統合した点には感心させられました。iPhone5cのみしか予約ができないため人気はまだ不透明なところはありますが、それでもカラフルなiPhone5cへの予約は殺到したようですし、これまで同様の売れ行きは期待できそうな状況です。
さらに日本独特の状況として、今回のiPhone5s&5cをNTT
Docomo社が取り扱うことになったことが話題になっています。これまでも何度か噂されていましたが、Apple社とDocomo社の思惑が一致せず、日本最大の携帯電話会社がiPhoneを扱えない事態が続いていました。水面下でApple社との協議は続けたものの結果が出ず、かつてのauのようにサムスンのギャラクシーなどアンドロイドをメインにスマートフォンの販売を続けました。その結果iPhone目当てで顧客がソフトバンク、auへ乗り換えてしまい、この数年契約者数の純減に悩まされていました。今回どのような交渉が行われたかは解りませんが、他社同様iPhoneが取り扱えるようになり、これでもう一度三者が共通のスタートラインに立ったようです。ソフトバンク、auへ乗り換えた顧客が簡単にDocomoに戻るとは思えませんが、それでも日本最大のメリットを活かした競争を仕掛けてくる可能性があるため、今後も携帯会社三社の競争には目が離せないようです。
========================================
先週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。
・20万円以下で「着せ替え」 ダイハツ 軽スポーツカーの外装 デザイン・色自由に
・ソニー、MSと一騎打ち PS4、新Xboxと米で同時期発売 縮小市場生き残り懸け
・日産が腕時計型端末 心拍数など計測 スポーツ車と連携
・シェフの声を新設 ぐるなび、試食会なども紹介
・米アップル 2分野で首位 中国・インドなど6カ国の購入意欲 スマホ・タブレット強く
・金型 中国製比率2割超へ 内政部品の川西工業 専門部隊が品質管理
・MRJ、フアン払拭に躍起 三菱航空機、機体一部を公開ボーイングOB招聘挽回急ぐ
・家電の不具合 スマホで解決 渋谷都市開発、QRコード利用 賃貸マンション向け
・LCCを旅行に活用 阪急交通社 国内の座席1.5倍 HIS:海外商品3割増
・ロボ、足に装着 歩行支援 安川電機 リハビリ用も開発
・「.tokyo」五輪で飛躍 来年からドメイン登録開始 GMO、初年度まず10万件
・主役はスマート・4K 欧州家電見本市「IFA」 携帯や家電 無線で連携
・経費、スマホで簡単生産 個人向け金銭管理アプリ ミロク情報サービス
・スマホ向け薄く硬く ガラスの飛散防止フィルム DIC、フッ素で機能付加
・反日にSNSで微速前進 尖閣国有化1年 日系企業「微博」「微信」を駆使しファン育成に智恵絞る
・2モデル違いくっきり 新しいPhone機能分析 「5s」指紋認証素早く CPU、「5c」は従来型
・台湾のIT企業と合弁 オプト ネット広告、分析・配信
・ドコモ超え 黄信号 iPhone国内三社そろう 顧客争奪 消耗戦の様相
・大衆薬ネット販売 ルール巡る戦い第2幕 「対面販売40時間は長い」 厚労省案に推進は反発
今週は、どんな一週間なのでしょうか。