ゴールデンウィークが終わりました。ゴールデンウィークシフトだったため、更新が遅れてしまいました。
実は連休中に更新を行ったのですが、どういうわけか更新を失敗しただけでなくもとのデータも消失してしまい、このページを作成するのも二度目になってしまいました。最初の内容を思い出すことはできるのですが、自分として書くべきことを二度繰り返すのは面倒なので、思い切ってもう一度最初から別内容を作成し残したいと思います。
ゴールデンウィークの谷日の業務後熱川に移動し、後半も海潜亭にこもっておりました。来客はなかったものの6名で滞在したため、毎日海潜亭のオーナーシェフとして日々の雑用をこなしておりました。特に連休中は、このところ気になって継続して行っている庭の片付けを行いました。海潜亭の敷地は300坪ほどあるのですが、建物の前には展望台付きの雑木林になってしまった庭、裏手には雑木林があります。裏手の雑木林内にあるデッキは昨年修復したのですが、その雑木林も荒れ放題になっており、下草が十分に育たない光と風通しの悪い林になってしまっています。この一年ぐらい、都度都度手を入れて杉やケヤキの枝払い、伸びきった椿の剪定を行っているのですが、樹木の数と大きさがとんでもない量があるため、なかなか作業が進まないのが悩みです。
それ以上に問題なのが正面の庭であり、上場企業の保養所としての末期から前の持ち主に渡った10年弱の期間放置したままだったようであり、雑木の密集した雑木林になってしまっていました。私が手に入れてから大きな木を1本伐採し2本を大幅に剪定してもらったのですが、その他の雑木と雑草が密集してしまっているため掃除を1年以上の月日をかけてぼつぼつやっています。今年に入ってエンジンチェーンソーを購入したため10cmほどの雑木の伐採が楽なり、大きな雑木は伐採・剪定が終わってきました。しかしまだまだツタ類や細かい木々が多く、今はそれらを少しずつ片付けています。今回は生垣バリカンと草刈機を購入したため、徐々に作業が進み、この庭を設計した方の当初のコンセプトが徐々に見えてきました。すべての完了にはあと一年程度かかると思いますが、この庭の初期の姿を取り戻せるよう今後も頑張るつもりでいます。
さてこのように連休中は基本的に肉体労働を行っていましたが、疲れた時はPCの前で過去に録画したビデオを流しながらデスクワークを片付けていました。その中で面白かったのは、TEDのジェイミー・オリバー氏の回でした。
ジェイミー・オリバー氏をご存じの方は少ないかもしれませんが、イギリスの若手料理人であり、「裸のシェフ」というTV番組で世界的に有名になられた方です。私はWOWOWで放映した「ジェイミー・オリバーの給食革命」でこの方をしり、興味を持ってその動向を見たり番組をチェックしていました。先日のTEDは偶然ジェイミー・オリバー氏の講演であり、給食革命の米国版という内容で非常に面白く拝見しました。
オリバー氏によると、米国人の死亡原因の上位5位が、肥満ないしは肥満に関連する疾病が占めており、現在は子供達の肥満が社会問題となりつつあると指摘しています。子供の肥満原因が、食生活の問題であり、その根源に学校給食があると指摘します。以前の給食革命でも指摘されていましたが、米国の給食の状況も、英国以上に酷い状態になっているようです。
原因は、給食のファーストフード化です。米国の学校でも安全のため、ナイフ・フォークが使われないそうです。となるとどうしても手で持つ食事、すなわちハンバーガーやホットドック、ピザなどのファーストフードが中心になってしまうそうです。さらに給食の予算が年々削られるため、新鮮な材料ではなく質の悪い加工品が多くなりますし、それらには脂肪や塩分、各種の添加物が多く使われます。また子供に好き嫌いをいわせないために、子供が好む味付けになるため、糖分を多く含んだものとなり、5年間の給食だけで手押し車一杯の砂糖を摂取する結果となるとオリバー氏は指摘していました。さらに学校で食に関する教育を行わないため、子供が食そのものに興味を持たず、調理する習慣もなくなること、それがさらにファーストフードを蔓延させ、結果として健康が損なわれることを力説されていました。この状況を変えるためには、政府、家庭、企業の取り組みが必要とされていましたし、その内容は非常に合理的で納得のいくものでした。
日本の状況を考えると、すくなくとも学校給食は欧米に比べてましなように思えます。しかしデフレによる安価な食品が数多く販売され、それらの安全性が確保されているかは疑わしい状況になっています。チェーンショップ、ファーストフードが個人の料理屋や飲み屋を駆逐していることは事実ですし、家庭で家族がそろってお母さんの手料理を食べる機会も相対的に減っているでしょう。逆に中食と呼ばれる総菜で食事を済ませたり、コンビニのご飯で夕食を済ます子供が増えていることも事実と言えます。となると、欧米の状況は日本でも起きていると考えた方が自然なように感じられるのです。
ジェイミー・オリバー氏はいいます。「一人が三人に料理を教え、その三人がそれぞれ三人に料理を教えれば、たった25回でアメリカ全土の人口に達するんだ」と。地産の材料でゆっくり料理を作り、それを家族でたべること。この当たり前の習慣を、我々は守らなければならないことを、改めて感じました。
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先週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。
・都合により、近日更新いたします。
今週は、どんな一週間なのでしょうか。