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 April Second week

 ユニークなPCが普及を始めています。

 日本でも4月末から発売される予定ですが、CPUメーカー大手のIntelがスティックコンピュータを発表しました。この製品、米国のPCショーで今年の初めに発表されたものですが、とうとう発売が決定したようです。日本では周辺機器メーカのIOデー タが取り扱うようですが、おおよそ2万円ぐらいで販売されるようです。

 このスティックPCですが10cm×4cmぐらいの棒状であり、TVのHDMIポートに差し込んで使用します。この小型の筐体にCPUとグラフィックボードが搭載されており、TVをモニター代わりに利用して操作をします。本体にメモリーとSDカードスロットが有り、データの記録はそこで行えます。操作はUSBとbluetooth経由で行い、USBにHubをつければ通常のPC同様さまざまな操作が可能になります。

 ネットワーク対応のテレビは増えていますが、画像サイトなど一部のサイトしか利用できませんし、ネットワークの端末としては制約が多すぎます。私もテレビのそばに古くなったiPadを置いていますが、意外とニュースや紀行番組を見ていると、調べたいことがたくさんあります。本来であればTVの画面を二分割にして調べればいいのでしょうが、現状のネットワーク機能ではWeb検索が出来ないため、どうしても補助的な機械に頼らざるを得ませんでした。しかし今回のような機器の登場によってそういった利用方法が出来ますし、タブレットPCよりも遙かに大きな画面でさまざまな操作ができるようになり、家庭内でも非常に便利な環境が整うことになります。

 たとえば主婦が料理サイトのレシピを調べ表示をしたり、デジカメやスマホで撮った家族の写真をみたりといったことが簡単にできるようになりますし、子供がPCを利用している内容を確認できたりもすると思います。もちろんテレビが映るオールインワン型のPCも増えていますが、やはり大画面という点では家庭用TVのほうが大きいと思いますし、茶の間での利便性も高いように思われます。

 もちろん企業内にもTVがあるでしょうから、いちいちPCを持ってこなくても簡単にプレゼンができたり、簡易なデジタルサイネージ機器としてそれらを利用することもできるようになりますから、利用範囲は広いように思われます。デスクトップPCなどとくらべて場所を取らないところは非常にメリットがありますし、さまざまな用途が今後も広がることが予想されます。

 私自身、研修の際にはノートPCを常に持参する必要があります。しかしこういったデバイスが使えば、プロジェクターのHDMIポートにさして操作が可能になりますから、これと赤外線ポインターだけを持てば講座が行えるようになります。

 このように今までは想像の世界でしかなかった新しいデバイスが、次々と新しい機能を提供してくれる時代が始まっています。となると、我々に問われるのは、より高度な想像力です。なにに不便を感じ、それをどのように解決していくか。当たり前の事を当たり前と思わず、より便利で安全な生活を行うために何があればよいのか。またさまざまな機器やテクノロジーをどのように組み合わせていけば、より便利で安全な生活が可能になるのか。如何に常識をはずれ、新しいことを想像できるかが今後の勝負になります。

 スティックPCは、新しいテーマを我々に投げかけています。