今年もいよいよ12月に突入です。あっという間の一年でしたが、更新には毎回本当に苦労しました。
さて先週末ですが、家内とディスニーシーを訪れました。ディズニーランドを訪れたのも10年以上前になりますが、ディズニーシーは初めての訪問でした。天気は比較的よかったのですが風が強く、海沿いにあるディズニーシーは予想外に寒く、アトラクションやショーもお休みが多くなったのは残念でした。
こういった遊園地に行くことがないため比較が難しいのですが、それでもディズニーランドに比べて大人むきであることは感じましたし、お酒が飲める点も特徴のように思われました。アトラクションは最新技術を使ったものが多く、技術的に非常に興味を持った部分も多かったように思われます。
まず気になったのは、アトラクションに数多くの電球が使われていることでした。レトロな雰囲気やスチームパンク風の建物も数多くあるため、装飾には色とりどりの白熱球が使われています。先週あったように2020年には白熱球が利用できなくなる可能性が高いため、どのように対応するのかが私の興味の対象でした。
よくよくみてみると、使われている白熱球は透明ガラスのものが多く、ガラス部分に赤や黄色の着色が行われているものが数多く使われていました。その中でおそらくは切れた電球からなのでしょうか、LED球に交換されている部分が散見されました。しかし白熱球のように透明ガラスではなく、乳白色の普通のLED球でした。さらに電球そのものに着色が出来ておらず、色とりどりの電球の中でところどころ普通のLED球がある点は、やや興ざめに感じました。
アトラクションはディズニーランドに比べて動きが派手であり、大人むきの感じを受けました。もともとディズニーランドで使われているロボット類は非常に高性能ですが、さらにそれを上回る動きをするロボット類も多く見られました。アトラクション内でホログラム等を上手に使っている点はディズニーランドと同じですが、CGや映像はやはり最近のものでより高性能に感じました。
面白かったのは対話型のCGアトラクションがあったことです。スクリーン側に観客に向けたカメラがあるようであり、アトラクションを見ている観客に質問をしたり、その回答を上手に活かして会話を行うモノがあり、非常に興味を持ちました。子供が発する不明瞭な言葉や想定外の質問も上手に受けて、画面の動きとシンクロさせながら話す技術は、オペレータとナレータが一組になって作業しているのか、ナレーター自らが操作をしているのかについて、疑問を持ちました。もしナレーター自らが操作しているとなると、かなり高度な操作テクニックが必要になると思われますので、その仕組みそのものを見てみたい衝動に駆られました。
このほかで印象的だったのは、園内アトラクションの安全管理の徹底具合です。どんなに軽微な子供向けのものでも今までにないぐらいしっかりと安全確認を行っており、やはり技術に裏打ちされた安全性を発揮するためにきちんと指導が行われている感じを受けました。
あとはアトラクションのファストパスという制度も、非常に好感が持てました。ディズニーランドの人気アトラクションは1〜2時間の行列に並んだ記憶がありましたが、このファストパス制度を利用すると、人気アトラクションも10〜15分待ちで乗ることが出来ました。
このように技術の進化とともに、アトラクションのようなサービスもますます進化します。こういったソフトなサービスを、ITを利用して積極的に開発するために、より新しいアイディアが求められています。今ないもので、よりよいもの。見えない不便を感じ、それをスマートに便利する努力が、ますますIT技術者に求められていることを感じざるを得ない一日の経験でした。