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Weekly report

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 December Fourth week

 今年もいよいよ押し詰まってきました。

 本当に今年もいろいろとあった一年でした。さまざまな情報技術が開発され、社会のいたるところで利活用される時代が本格的に始まりました。普段の生活でスマホをもたない人間をみなくなりましたし、ウェアラブルデバイス、特に時計型はよくみかけるようになりました。クラウドは本格普及し、一部上場企業でもAmazonのクラウドサービス上でシステムを稼働することが増えだしています。自走自動車は法令改正を待つだけという状態ですし、ロボットやドローンが普通にビジネスで使われるようになりました。

 その反面、世界醸成はますます混迷の状況を深めています。イスラム原理主義が悪用され、多くの国で弾圧や虐殺が行われています。難民はヨーロッパに流れ込み、経済混乱の原因となっています。同時にテロリストも難民に紛れて侵入し、フランスなどで痛ましい事件が起きて多くの人命が失われました。中国経済もいよいよピークアウトしそうな状況ですし、それが世界恐慌を生み出すかは微妙な情勢となってきました。欧州や中国の低迷を背景に、相対的に強いアメリカは利上げに走りましたが、万が一テロなどにより影響を生じると、世界経済をより深い混迷に陥れる可能性もでてきました。

 日本経済も名目はプラスに転じたように見えますが、実体経済はまだまだの状況です。その中で会計操作によって架空の利益を生み出した東芝は、そのつけにより1万人規模のリストラを行うようです。国内でも数千人が職を失い、新たな問題となっていくのでしょう。東芝そのものはPCや白物から撤退し、利益が見込めるエネルギー分野に集中していくようですが、前途は多難です。東芝は極端としても、日本のメーカーの実態がこの状況であり、まだまだ予断を許さないようです。

 私自身は度重なる怪我から始まり、義父の逝去やらなんやらで、個人的には本当に忙しい一年でした。神奈川と伊豆の二重生活も板にはついてきましたが、相変わらずどちらでも作業が多く、加齢とともに疲労が抜けなくなってきました。とはいえ神奈川=頭脳労働 VS 伊豆=肉体労働ですから、ワークライフバランスは取れてきたのかもしれません。

 世界は動き続け、社会は変革します。情報技術はこれからもどんどん進化し、世の中のあらゆるところで利活用されていきます。電気エネルギーが未来を切り開き、新しい技術が社会を変えます。

 豊かな社会への可能性は無限です。同時に混迷した社会への可能性も無限です。となければ、我々は間違いなく豊かな社会を選択すべきですし、一部の個人や一国が豊かになる社会を改めていかなければなりません。

 いずれにせよ、無限の可能性は頭の中にあります。明るい未来を信じて、人々を信じて、自分を信じて、一人でも多くのエンジニアが可能性に追求してくれることを、私は信じます。いや、信じなければなりません。

 世界中のすべての人々が、平和で豊かな新年を迎えられますよう!