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Weekly report

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 September Fourth week

 ポケモンGoが、問題となっています。7月に日本でも配信が始まったポケモンGoですが、一時のピークは過ぎたものの一部のコアのマニアが増え、徐々に社会問題となってきています。

 報道が記憶に新しいと思われますが、9月18日の東京お台場で、ラプラスというレアなポケモンを目当てにポケモンGoマニアが流れ込み、歩道のみならずシャドウまで大きく広がって移動したため、警察官が出動する騒ぎになりました。当日の現場もラプラスの出現場所を探して多くのマニアが移動したようで、混乱箇所が次々と移動する事態になったようです。

 このほかにも各地の旧所名跡にポケモンGoマニアが出没し、深夜遅くまで付近を徘徊しているようです。中には立ち入り禁止エリアへの侵入や個人宅への侵入、マンション等の外部の人間を禁じている場所への侵入など、さまざまな問題が起きています。他にもたばこやゴミの投げ捨て、芝生や花壇の破壊など、一人ではそれほど問題が起きにくいことも多くの人間が集まることで起きているようです。一部の旧所名跡では侵入の禁止や利用の禁止を訴えているようですが、それでも抜本的な解決とはほど遠い状況です。

 先日ポケモンGoプラスという付属機器が発売され、ネットでは定価の4〜5倍で取引されぐらいコアな人気は続いています。開発元のナイアンテックでは今後も機能を向上し、捕獲したポケモンの交換などの機能を持たせるようですから、レアなポケモン求めてこの騒動は続くと思われます。

 このようにポケモンGoのような新しいゲームは、常にこういった新しい問題を引き起こす可能性があることを我々は認識しなければなりません。それは新しいゲームを否定したり、新しい技術や製品は危険だということではなく、すべてにおいて完全なものは作れないと言うことを我々は学ばなければならないということだと私は考えます。

 同時に今回と同様の事象が、アメリカでは既に起きていたこと我々は忘れてはなりません。深夜に他人の敷地に入って銃殺されたり、原子力発電所などの進入禁止エリアへの侵入など、同様の事象が既に起きています。となると、日本で同様のことが起きることは容易に想像が付いたはずですが、その対応は後手に回ったとしか言い様がありません。こうした同様の事象が起きているとき、これを参考に対応を考えること、そして大きな問題が起きる前にそれを実行することが今後は大切になると思われます。

 こういった様々な事象や事例から共通項を抽出し、有効な対策を考えるために、ビッグデータとAIが有効になっていくように思われます。ゲームを起因して発生した問題を整理し、現状起きている事象との共通点を探し、様様な対策から有効なものを選択するのは、AIが得意とすることです。それらの監視もAIに任せれば、大きなコストがかからずこういった問題を積極的に対応出来るかも知れません。

 また進入禁止エリアでポケモンが出現したり、私有地や旧所名跡等への望まないユーザの通行や停滞が起きた場合、ポケモンの出現を拒否することを申請する窓口も、AIが担当すべきと思います。その申請が公共のもの、私有地の所有者から発せられたもの、当該エリアを管理する人間から発せられたものなど真実性を判断し、自動的にそのエリアでのポケモンの出現を防ぐパラメータを入力することも、AIが得意とする分野と思います。現状ナイアンテック社に申し出てもその審査と実施に時間がかかっていることを考えると、こういった対応は急務と思われます。

 このように新しい事態は新しい技術やビジネスとともに常に発生します。それを消極的に考えることなく、新しい技術や考え方で解決することも、我々ITエンジニアにもとめられていることのように私には思えます。