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Weekly report

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 November Second week

  暖かい日が続いていましたが、週末から少しずつ冷え込んできました。いよいよ冬の気配が感じられるようになってきましたが、インフルエンザのシーズンにもなりましたね。

 さて先週の初めに、iPhoneXを手に入れてきました。ホームボタンがなくなったことで、スマートフォンとしてスマートなった実感がありますし、画面の大きさもそのまま楽しめます。iPhone5sにくらべて一回り以上大きくなりましたが、カバーを付けてもどうにか片手で操作できる範囲です。画面はやはり綺麗であり、反応速度もそれなりに速くなった感じもあります。顔認証システムはちょっと時間が必要なようで、メガネ無しで登録したところメガネを掛けると、しばらく考え込むことはあります。とはいえ徐々に認識率は高まっている感じがしますから、パターンを覚えれば早くなるのでしょう。また顔認証はボタンや画面を触った瞬間から始まりますので、ロックを外す操作になるスワイプするときにはロックが外れることが多いです。ホームボタンがなくなったことと、iOS11.1によるインターフェース変更は、若干操作を戸惑わせることはあります。しかしそれは慣れの問題のように思えますし、時間が解決するのでしょう。

 しかしこのようなメリットは、価格に見合った新しさや高機能化といえば、あまりそうは思えませんでした。従来のiPhoneは、ユーザを驚かせる新しい機能や大きな変化があったように思います。しかし今回のiPhoneはその驚きがなかったように思われますし、これまでどこかの製品で見たような機能しか搭載されていないように感じました。確かに使いやすく成熟した機器なのでしょうが、それをもっていることの優越感や新しさ、楽しさが十分ではないように思えるのです。

 常々申し上げているとおり、未来は人の頭の中にあります。Amazonのサービスの未来はジェフ・ベゾスの頭の中にありましたし、Facebookの未来はマーク・ザッカーバーグの頭の中にあります。Apple製品の未来はスティーブ・ジョブズの頭の中にありましたが、ティム・クック氏の頭の中には明確な未来がないように私には思えます。スティーブ・ジョブズ亡き後のアップルは、手堅くはあっても新しいチャレンジは少なくなってしまいましたし、驚きは減ってきたように思います。今回の製品はおそらくスティーブ・ジョブズの影響をほとんど受けない製品だったでしょうし、ティム・クックやアップルの開発陣のアイディアが中心になっているはずです。そのためか今回のiPhoneXでは、どこかのメーカのスマホでみたことのある機能しかなかったように思われますし、ある意味Appleらしいチャレンジは見られませんでした。となると、これまでの予想通り日本でもiPhoneの市場占有率が徐々に下がる気がしますし、世界のシェアも失っていくのでしょう。いずれにせよこれからの展開を注意深く見つめていたいと思います。

 さてその一方で、最近素晴らしいと思ったのは任天堂のSwitchです。前回のWii Uのアイディアを引き継いでの登場でしたが、当初の予想をはるかに超える売れ行きを示しているようです。私も興味があったため、マリオシリーズの新作と一緒に予約をしましたところ、運良く先日手に入れることが出来ました。最初ビックリしたのはそのサイズの小ささであり、なるほど携帯型と共用するというのはこういうことかと納得させられました。

 テレビにつないで一通り操作してみましたが、結構驚きが多い機械と思いました。まずは操作性ですが、これまでのモーションセンサーよりも感度が良く、細かい操作が可能です。コントローラそのものもこれまでより反応が良く、楽しめる作りのように思いました。そしてなにより素晴らしいのは、グラフィックスです。ゲームキャラクターがなめらかに動くだけだけでなく、画面そのものの精密度が非常に高くなっています。

 ソフトウェアの成熟度も高く、大人が真面目に取り組んでも完全に攻略するまでには時間がかかりそうです。画面や内容に新しいアイディアも多く、子供では想像できないような動きや仕掛けが沢山ありました。私のような古い人間にとって懐かしかったのは、初代のマリオブラザーズのような二次元のゲームがコースの途中途中にちりばめられていることです。過去のゲームと最近のゲームのインターフェースの違いを直感できますし、それを融合することで多くの世代を取り込むことが出来るわけですからよく考えられていると思います。下の子はマリオシリーズをすべて攻略していますが、それでもかなり難しいといってましたし、子供が相手のゲームではなく明らかにハイティーン以上を狙ったゲームに思えるとのことでした。

 このように先進性を失った機器は、市場の中で埋没していきます。しかし任天堂の復活のように、そこに新しい夢や想いがあれば、また新たな価値や機能を生み市場に受け入れられることになります。Appleが今後どのようにiPhoneを展開していくのか、はたまた任天堂がどのように進化をとげるのか、またまた今後が期待されます。