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Weekly report

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 December Third week

 12月 もいよいよ後半突入し、今年も残すところあと2週間となりました。このところ立て続けに難しい仕事が続いていたため、とうとう先週は体調を崩しのどを痛めてしまいました。火曜日はほぼ無声状態で講座をのりきり、木曜日は声量20%の状態で講座を終え、昨日は声量30%の状態で一日講座を頑張ってきました。明日も講座ですから、お休みまで本当にキツイ毎日が続きます。あぁ、休みたい...

 さて先週はAmazonのブラックフライデーセールでした。多くの商品が通常より安く販売されたため、この機会にさまざまなものを購入された方も多かったように思います。ご多分に漏れず私もいくつか購入しましたが、その配送の遅さにちょっとビックリしました。私が注文したのは11日の月曜日でしたが、結局商品が届いたのは16日と5日ほどかかったことになります。そのときセールとは別の書籍も頼んだのですが、それもブラックフライデーセールと同じ期間がかかってしまいました。しかし13日、14日に頼んだ書籍は翌日に届いていますので、物流倉庫が処理をこなせていないわけではなさそうです。

 一つ考えられるのは、ブラックフライデー用の倉庫を準備したということ。ブラックフライデーに登録された商品は一カ所に集まっているため、注文が殺到すればピッキングが処理しきれないことになります。しかしそうだとすると、通常商品がなぜ送れたかとなります。一つの可能性としては一緒の注文のため別に処理できなかった、という考えられますが、Amazonの注文システムは在庫のある場所に一つの注文が振り分けられるようになっているのでこれは起きないように思われます。つまりA、B、Cの商品を同時に注文した場合、Aは小田原倉庫、B、Cは市川倉庫にあるとすると、それぞれ別のパッケージで送付されてくるというのがAmazonのシステムなのです。

 ブラックフライデー用倉庫が一般の書籍と同様の場所にあるとは思われないので、やはり注文処理上の問題のように思えてきます。おそらく可能性が高いのは、ブラックフライデー用商品の注文は通常注文と別に処理され、一括で処理されているということなのでしょう。ブラックフィライデー用商品は注文順に発送予定日がきまりますので、一日の倉庫の処理量を越えた場合は翌日以降の配送予定になります。書籍は翌日手配できても、ブラックフライデー用の商品と同じ数日後の配送予定となったためピッキングが先送りされ、結果として数日遅れで届いたように思えるのです。

 しかし翌々考えてみると、ブラックフライデー用商品の種類や数は決まっているため、倉庫のピッキング担当者を増員して対応することが出来たはずですし、ロケーションも別にするなどの方法で翌日に配送することはかのうだったのでは、という疑問がわきます。そこで気づくのが今回の本質的な問題のように私には思えるのです。

 つまりAmazon側は対応出来ても、それを配送する宅配業者側の処理能力が限界であり、ピッキングし梱包された商品が実はトラックヤードに数日貯まっていた、ということです。Amazonは対応出来ても、宅配業者は対応出来ないという事実を、Amazonが意図的に示したように私には思えるのです。すなわちこれに不満を持った利用者がAmazonにクレームを出しても、その問題は宅配業者の問題でAmazonとしてはどうにも解決できない、ということを示したかったように思えるのです。

 これが広まれば、Amazonは既存の宅配業者では対応出来ない、だからこそ独自の宅配ビジネスを開始するしか問題は解決できない、逆にAmazonが宅配ビジネスに乗り出せば、ドローンや自走トラックをつかった効率的で正確かつ高速な配達を可能に出来る、そのビジネス網に他のネットショップの商品をのせることもかまわない、ということを真剣に考えているような気がします。結果として、ビルの廊下やマンションの玄関にAmazon製の宅配ボックスが置かれるようになり、不在でも商品を受け取れるようにする、それによってリアルビジネスよりよりよいサービスが提供出来ることをAmazonが示そうとしているように私には思えるのです。

 このようにAmazonがさらなるサービス拡充に努めることは間違いありませんし、どのような新しいビジネスモデルを作ってくるかが私の興味の的です。今回のことが私の妄想か、来たるべき未来となるかは数年後にAmazonによって証明されることでしょう。