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 June Third week

 早くも6月が半分過ぎました。最近このページを更新するのがほぼ毎日に感じられるよう、日々の経過が早いように思います。

 さて先週は名古屋への日帰り出張があったのですが、帰りに見事に新幹線事故の影響を受けてしまいました。先日14日の午後、福岡発の新幹線が小倉駅との間のトンネル内で人と接触しボンネットを破損しました。運転手はバードストライクと思ったようで走り続けましたが、対向する新幹線の運転手が破損に気付き通報し、小倉で事故が発覚しました。その後新幹線は博多〜広島間で運休し、ダイヤに乱れを生じました。

 私が講座を修了したのは18時前だったのですが、前日に余裕を見て19時の新幹線を予約していました。しかし講座が順調に修了できたため予約を変更し、18時20分過ぎの新幹線に乗ることにしました。改札は多少混雑していましたがホームに上がったところ、今回の事故でダイヤが大幅に乱れていることに気づきました。運悪く私が予約した新幹線は博多発のものであり、広島から折り返したものがその列車になるようでしたが、2時間ほど遅れて到着することがわかりました。ところが新大阪発の新幹線は多少の遅れがあるもののダイヤに近い運行をしており、そちらに乗った方がはるかに早く帰京できることが解りました。

 改札の駅舎は相当な混雑でしたが、時刻の変更は可能なのものの到着していない電車であるにもかかわらず発車時刻は過ぎており、さらにネット予約の仕組みをつかっていたので手続きに手間がかかりました。それでもやっとの思い出払い戻しを終え、改札の外で再度スマホで新幹線の予約をしようとすると、直近で発車する新幹線が予約できません。というのも直近で発車する新大阪発の新幹線は遅れで名古屋駅に到着していないにもかかわらず、予定の発車時刻は過ぎています。予約システム上発車時刻の過ぎた新幹線は予約できないようであり、泣く泣く現在時刻より後の新幹線を予約するしかありませんでした。結局1時間ほど遅れて帰京することが出来ましたが、このシステムにはちょっと呆れましたし、山陽新幹線と東海道新幹線の乗り合いも意外と問題が多いことに気づかされました。

 広島発の新幹線ですが、山陽新幹線は博多発で新大阪終点の列車がありますし、博多発で東京行きのものもあります。折り返し運転とはいえその両者が混在してダイヤグラムを編成しますので、山陽新幹線側の遅れは酷くなります。逆に東海道新幹線は新大阪発のものもありますから、それらは定刻で発車できます。そうなると、新大阪発のものは正規のダイヤに近い運行が行われますし、その中に広島発の2時間以上遅れた新幹線を通す必要が生まれます。その結果、新大阪駅では発車時刻のすき間で後発電車を行き過ごすことが出来ますが、名古屋では追いついた広島発の新幹線を追い越させるため、新大阪発の列車の待ち時間が発生しましす。のぞみだけでなくこだまやひかりも走っていますが、それらはのぞみを優先させるためダイヤが乱れます。その結果名古屋でのぞみが後からくるひかりにぬかれる、という妙なことが起きたりし、名古屋駅は大混乱となります。そのなこんなでさんざんな目に遭いましたが、無事家には帰ることが出来ました。

 現在の新幹線は、山手線同様3分間隔ぐらいで走っています。したがってちょっとした事故が起きても、ダイヤが大混乱してしまうのは仕方ないのかもしれません。しかしAIの進歩によって、もう少しダイヤグラムの再編成を効率的に行うべきと思いますし、乗客の振り替えや予約の変更を自動的かつスムーズに行わせるべきと私は考えます。余裕のある旅行者のように余り時間の遅れを気にしない方もいるでしょうが、ビジネスパーソンのように一分を急ぐ人間もいると思います。乗り換え案内ソフトウェアのパラメータのように、より速く目的地に到着することを望む、かならず富士山の見える席がいい、などの条件を登録しておけば、乗客の希望に添った列車変更がスムーズかつ自動に行えるはずです。こういった仕組みの開発は、全国の新幹線で使えるのですから十分採算に乗るでしょうし、鉄道会社としてのサービス向上にも繋がるはずです。こういうスマートなソフトウェアの開発を、どこかのSIerが率先して行ってくれることを心から願わざるを得ません。

 しかし今回また思ったのは、私の運です。なぜかこういう事故に巻き込まれることが多く、本当に面倒です。かつて名古屋の集中豪雨で20時間以上の遅れを生んだ際も大阪で一泊せざるを得ない足止めを喰らいましたし、米国の911のテロの際は千歳空港で3時間ほど足止めを喰らいました。(羽田で貿易センタービルの衝突映像を見かけたとき、どうしてこんなにもダイハード(映画)にみんな食いついているんだろう、と思いました。)羽田の高速の水没のときはバスから降りて空港に戻ったこともありますし、あまり有り難くない事故の影響に巻き込まれることが多かったように思います。唯一ついていたのは、阪神大震災の日に大阪の福島で講座予定だったのですが、先方の都合で一日ずれて助かったことぐらいですかね。今後はこういった事故や災害に二度と巻き込まれたくないと思っています。