いよいよ盆休みに入りました。短い会社でも14日まで、長い会社になると19日まで盆休みであり、帰省客が週末こぞってふるさとに向かいました。関東は日曜日はあいにくの荒天でしたが、それでも地元で羽を伸ばした方やレジャー施設で休暇を取った方も多かったように思います。
残念ながら伊豆は台風の影響で、観光はかなりの被害を受けました。台風12号の高潮で被害を被った熱海ビーチラインですが、12日までに仮復旧が期待されていました。しかし先週の台風13号によって再度大きな被害を受けてしまい、この盆休みの復旧どころかこの夏の復旧も難しい気配となりました。これによって東伊豆は長泉沼津を経由した修善寺を経由するルート、伊豆スカイライン、国道135号線のサンルートになりましたが、前二者は海岸には遠いため135号線を使わざるを得ず、真鶴から熱海までが断続的な渋滞になってしまいました。みかんと海ぐらいしか観光資源のない伊東や東伊豆ですので、この夏の損失は非常に大きいと思います。
さてソニーが銀座に公園を作りました。場所はソニープラザが入っていたソニービル銀座の跡地であり、地下四階の構造だそうです。一階にはさまざまな観葉植物が展示してありますが、それらはすべて売り物、というショールームを兼ねており、2020年までの期間限定の公開になります。地下にはさまざまな飲食店以外にイベントスペースを設け、ソニーの考える新しい形の公園の姿を見せてくれそうです。2020年までの限定公開の訳は、その後地上部分に新ソニービルを建築するためだそうです。しかし地下公園スペースはビル建築後も存続されるようですから、新しい銀座の名所として期待されるところです。
この公園が面白いと思ったのは、地下に展開するということ。最近の酷暑を考えると、夏でも外でのレジャーは考えにくくなっています。さらにソニーパークでは、期間限定ではありながらローラースケート場を開設するなど、若者の都市型スポーツの場を提供しようとしています。屋外の広い場所を確保するのは都心では難しいですが、地下やビルの屋上などを利用できればランニング以外のスポーツも積極的に楽しむことができますから、地下は都会に好適な場所といえるかもしれません。さらに騒音の問題を考えても、地下は遮音性が高いので利用価値は高いように思います。ライブ会場やコンサートホールとして利用すれば、一日中利用できるでしょう。
このように、密集率の上がった都会の土地を有効に使うため、地下の利用は望ましいのかもしれません。同時に地上や屋上を緑化し、少しでも気温上昇を防ぐ工夫をする。これが限られた土地を有効活用するための、都会の知恵かもしれません。ただしゲリラ豪雨や洪水のように、都市型の災害にも強い作りが求められることも事実です。地震の際のシェルター機能や、避難路としての機能も求められるかもしれません。
このように時代の変化と共に、街のあり方も変わることが要求されます。ただコンクリートで作られた無機質なビルを増やすだけでなく、新しい時代に求められる街の姿をもう一度想像し、我々はその実現に向けた努力を行う必要があるようです。