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Weekly report

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 January Fourth week

  先週は出張込みの4日連続講座でしたが、週末はすっかりへろへろになってしまいました。おまけに右肩と胸を痛めてしまい、強い痛み止めのお世話に。週末はアームホルダーで右腕を吊っていましたが、すっかり右手が骨折状態でした。今週は少しでも回復してくれればいいのですが。

 先週受けとったiPadですが、いよいよ業務で利用を始めました。ディスク容量が512Gとパソコン並みなので、これからは容量の心配が無くいろいろなデータを取り扱えそうです。最近映画を見るのは電車の中と相場が決まっているので、容量の拡大と画面の拡大は嬉しい限りです。 また老眼にとっては、4cmほどの画面の拡大でも非常に有り難いです。

 重量はこれまでのものとほとんど変わりませんが、画面は大きく綺麗になりました。カメラの画素数も上がったので、画像も綺麗です。処理速度は目立って早くなったわけではありませんが、それでもPowerPointなどの操作速度は速くなった感じがします。今回初めてApple Pencilを使ってみましたが、思ったよりきちんと反応して非常に使いやすく感じました。

 その反面困ったのは、Face IDです。今回から指紋認証型のセンターボタンがなくなったのでどうなるかと思っていましたが、Face IDそのものの反応はまったく問題ありません。しかしタブレットのため横にして持つと右手がカメラにかかってしまい、顔を認証できません。いちいち右手をしたにずらす必要があり、取り扱いはあまり使いやすいとはいえません。

 しかし今回のiPadで一番困っているのは、画面の操作です。画面保護のためにガラスフィルムを貼ってみましたが、今回のiPadでは非常に相性が悪くキーボードを含め画面の操作ができなくなることが頻発します。両手で持っているときは良いのですが、机の上などに置くとかなりの確率でキーが反応せず、キー入力は不可能といっても過言ではありません。

 原因をいろいろ考えてみましたが、画面の静電気がきちんと流れず、フィルム上に帯電してしまうのが一番考えられるようです。両手で持つときは片手がアースとなり、体に静電気が流れて問題は発生しません。しかし机に置くと画面の上に静電気が帯電し、指の電圧に上手く反応できません。片手を机と画面に当てる、充電ケーブルやヘッドフォンを本体に付けると静電気がそちらに流れ、反応が急に良くなります。画面と本体の金属部分を持っても問題は起きないようですが、カバーを掛けているので上手くそれができません。アクティブデバイスであるApple Pencilはどうにか反応するのですが、これでは画面をスワイプするなどの作業ができません。

 このように今回のiPad Pro 11ですが、性能向上の反面こういった問題が発生するようになっているようであり、ネットの上でも保護フィルム等を貼った際の問題が多く指摘されています。Appleとしては保護フィルムやカバーを付けない、純正のキーボードを利用すれば問題が発生しない、といったことでこの問題の対応をしないようですが、さすがに問題があるように思います。

 今回のiPadは、Apple Pencil を合わせると18万円程します。これだけの高価格にもかかわらずこういった基本的問題が片づいていないのは、やはり製品として問題が多いような気がします。これまでも指摘してきたとおり、高機能高価格の反面こういった基本的対策をおろそかにするのは、顧客を軽視することに繋がります。現在のAppleの企業姿勢が、Appleの価値を下げ始めていることをいつ経営陣が いつ気づくのか、興味深くウォッチしていきたいと思っています。