Onomura System Consulting Office       

osco top


Weekly report

next

back

 

 

 

 

osco top

 August Fourth week

 早くも週末になり、今月最後のWeekly Reportです。先週は無茶ぶりの仕事で相当無理したため、週末は廃人状態になっていました。この歳になると、無理をすると本当に体に堪えます...

 ということで、今週は夏休みということでこのページも軽い話題で。先週秋篠宮殿下と悠仁様がブータンを訪問しました。その際親子が同じ飛行機に乗ることなく、別の便で渡航されました。理由は皇位継承順位です。お二人は皇位継承順位の一位と二位のため、不測の事態に備えて同じ便を避けたようです。航空機の事故は相当に可能性は低いですが、それでも一国の象徴として重要な役割を果たすため不測の事態を避ける決定をしたようです。

 ビジネスの出張や社員旅行などで、我々も航空機に乗る機会は少なくなりませんが、こういった危険性は感じるものの実際に便を分けることはまれでしょう。万が一の場合は企業の存続も難しくなることはだれもが解っていますが、自分だけは大丈夫と思って具体的な行動に移さないのが現実ではないでしょうか。今回の皇室の件は、この当たり前の事を思い出させてくれますし、報道に寄ればその行動を決めたのが秋篠宮殿下のようですから本当に驚きです。

 私も講座でよく申し上げますが、リスクマネジメントはへそ曲がりなマネジメントです。どんなに事前にリスクを洗い出し十二分の対策を講じても、不測の事態は起きることがあります。しかしそれ以上に、万全の対策を行って何も起きないと、やり過ぎとか余計な事をといって怒られてしまうのがリスクマネジメントです。逆に何も考えず何もしなくても、何も起きなければ誰も何もいいません。それどころが何も考えず何もしなくて何かが起きても、超人的な対応を行えば褒められてしまうのがリスクマネジメントの特徴です。

 しかしだからといって、リスクについて何も考えなくていいとはなりません。変化の時代だからこそ今まで以上に不測の事態を想定しなければなりませんし、十分とはいえなくても許される範囲最大限の対策を講じておくべきなのです。そしてそれでも何も起きなければ、運が良かったと安心すればいいだけのはずです。

 今回の皇室の行動は、我々も真剣に考えるべき時が来ていることを教えてくれているような気がします。来年はいよいよ東京オリンピック。数年前と何も変わらないまま、いよいよ大きな変化が訪れようとしています。今からでもまにあうので、身の回りのリスクを考え、積極的な対応を行うべきです。少なくとも東京に勤める、あるいは住んでいる人間は、混乱を拡大させないようなリスク対応を考えておかなければなりません。私はオリンピック期間は熱川に引っ込むつもりですし、何かあった場合も最大限援助を求める方の支援をしたいと思っています。何も起きないことを願いながらも、何かが起きることを想定した最低限の準備は行うつもりです。

 言霊を信じて不吉なことを考えるのを辞めるのではなく、合理的かつ科学的に物事を考え、来たるべき不測に備えたいと思っています。