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Weekly report

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 September Second week

 週末の関東を、台風15号が直撃しました。

 私は土曜日の夕刻まで仕事であり、その後東海道線で熱川に向かいました。翌日午前は不安定な天気でしたが、夕刻より猛烈な風と雨が降り出し、台風の影響が出始めました。深夜の熱川は暴風の猛威に晒され、尋常ならざる暴風雨になりました。22時30分頃には停電が起き、蒸し暑い中で窓も開けられない不安な一晩となりました。

 翌朝は非常に風は強かったものの雨はやみ、台風の影響は徐々に伊豆半島からは離れていきました。月曜日の東京は交通機関の混乱があったものの午前中に正常に向かい、千葉県などで影響は残ったものの台風は北へ去って行きました。各地では暴風雨、とくに風の被害が強かったように思います。各地で建築現場の足場が崩れたり、ゴルフ場のフェンスが倒れたりと風速30m 〜50Mの猛烈な風による被害が、今回の特徴なのでしょう。

 海潜亭のある伊豆熱川では、暴風により近隣の樹木が数多く倒れ、陸の孤島になってしまいました。海潜亭のある別荘地は三菱地所が販売し、現在は東急電鉄の子会社である伊豆急行の関連会社が管理を行っています 。彼らは終日チェーンソーを使って道の整備を行ってくれましたが、現実は国道135号に繋がるメインストリート を車一台分のスペースを空けるので精一杯であり、脇道の多くは倒木で通行止めとなっていました。


 しかし一番辛かったのは、停電です。結局通電したのは深夜の24時前であり、私も子供の頃を含めて最長の25時間以上の停電となりました。PCが動かないことには仕事にならないので、結局 日中は読書と片付けで1日が終わってしまいました。水道とガスは大丈夫なのですが、建物の構造上窓のないところに厨房があり、ここでガスを使うと下手すれば一酸化炭素中毒になりかねないので、結局ベランダでカセットコンロで料理をすることになりました。風呂はガス給湯器が電気仕立てなのでダメでしたが、くみ上げて供給されている温泉は湯量は少ないものの供給されていたため、どうにか風呂に入ることもできました。

 


 結局深夜24時前に停電は解消され、やっと電化製品が使えるようになりました。(現在PCをたたけるのも、通電のおかげです。)伊豆熱川は田舎のため、都会で流通するさまざまな食品が手に入りにくいところがあります。そのため大型の冷凍庫が設置してありますが、今回これが問題になってしましました。停電ですと冷凍中の食品が時間とともに傷んでしましいます。早期の電気の回復を信じて一切ドアを開けませんでしたが、やはり24時間が限界のように思います。海潜亭は冷蔵庫も5台ほどありますが、小型の物は夕刻には冷気が失われ、温度が上がっていました。食品はそれほどありませんでしたが、クーラーボックスに 夕刻いった地元のスーパーで仕入れたブロックの氷を二つ入れ、そちらで保管するようにしていました。

 しかし今回の停電で一番困ったのは、情報が入ってこないことです。テレビは当然アウトですし、ラジオもAVアンプに付いているものしかないため利用できません。使えるのはスマホとタブレットだけであり、NHKのリアルタイムニュースや、各局のネットニュースなどは本当に重宝しました。かつて夜間に停電したことがあるため海潜亭には電池の照明装置や電池は沢山あるものの、 スマホ等への充電用の機器が少ないことは盲点でした。海潜亭の車はハイブリッド車であり、100Vの電源やUSBのポートが沢山付いています。スマホやタブレットの充電が無くなったら車で充電するようにしたためどうにか1日対応することができましたが、そうでなければ外部との情報共有も難しかったと思います。やはりこの時代、モバイル機器の活用はライフラインとなるため、その充電に対する手配も必要であることを痛感しました。

 今回の件は、来たるべき大災害の予行演習としていろいろと役だった気がします。災害時においても、この時代では精神を平静に保つために情報を得るためには、やはりモバイル機器が一番大切です。食べられない、暑さ寒さを耐えなければならない、という以上に情報の重要性を今回は痛感しました。逆にどんなにわびしいシチュエーションであってもモバイル機器があれば映画やテレビの配信を見ることができますし、それは東日本大震災の国営CMのなかで報道番組を見るしかなかったあの時とは、大きく時代が変わったことを本当に実感させられました。