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Weekly report

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 July Fourth week

 連休前の24日より政府の「GO TO トラベル」キャンペーンが始まり、全国で人の移動が起きています。

 同時に連休前から全国で連日、1日600名を超える感染者数が発表されています。この連休の結果は一週間以上後にしか結果は分かりませんが、おそらくは毎日1000名を超える感染者が発生し、再度の緊急事態宣言を出さざるを得ない状況になるのでしょう。ここまでキャンペーンを実施するのは、政府としての実績造りと言い訳のためとしか思えません。一度行って感染拡大の状況見て、観光業界には「これ以上は仕方がない、やることはやったがやはりこの状況では無理だ」ということをいいたいためだけにこのキャンペーンを行ったように思います。今年の長梅雨はレジャーの足を相当に止めたように思いますが、それでも予想以上の感染者が出ればやはり外出自粛しか方法がない、と各方面を説得するための実績造りが今回のキャンペーンの目的ではないかという邪推が起きてしまいます。

 従来の予想以上に無症状の患者が多いことが解ってきていますが、だからこそ隔離を行い感染拡大を防ぐ努力が必要です。しかしながら相変わらずPCR検査は行われません。なぜなら、PCR検査を行って感染が分かると病院は入院等の措置をとる必要が生じるため、収容数に限界がでると無かったことにするしかないからです。無症状者や軽症者を一定期間隔離する施設をつくる以外に方法はないのですが、そういったことに政府はなかなか対応を行いません。一端患者数が減ればホテルをキャンセルする、では話になりません。

 GO TO トラベルなどの予算を無症状者、軽症者隔離用のホテル確保にあてれば、手を上げたホテルは一定の収入が得られます。さらに感染者が高所得者であれば、自己負担を払えば高級旅館に滞在できるようにするなどの方法も考えるべきです。各部屋に露天風呂があるような旅館は現在沢山空きがあるのでしょうし、そういった所であれば隔離生活もやむなし、と考える高所得者は少なくないように思います。軽症であれば味覚障害も少ないでしょうし、美味しい料理とのんびりした環境で数週間過ごせ、滞在費に一定割合のほじょがでるなら希望者も多いと思います。もちろんそこまでの移動には専用車両が必要となりますが、リムジンバスなどの稼働が低くなっている現在、ドライバーの防疫対策さえすれば移動も可能と思います。

 このように要はアイディアであり、どのようにすれば全体が活性するか、感染拡大を抑えられるかを真剣に考えれば、もっともっと経済を回しつつ感染拡大を防ぐことが可能です。ありえない、できない、ではなく、どうやったらできるかを考えるべきと私は考えます。

 そう考えてみると、感染拡大を防ぎ飲食店や観光業を活性化する方法は沢山見つかるように思います。さらにそのために必要となる情報システムや各種の機器は今後のイノベーションのヒントになるはずです。マスクの不足が各社の新しい布マスクを生み出したように、アイディアは絶対にあります。そういったアイディアに対し積極的な公費投入を行えば、コロナを起点としたイノベーションが生まれると私は思います。

 政府と各省庁の官僚は自らの能力の限界を知り、民間の積極的なアイディアをもとめるべきです。さらにそういった仕組みや制度の運営も、民間に大きく移譲すべきと考えます。そうすればさまざまな分野で経済が活性化し、新たな雇用を生むことは間違いありません。

 各省庁の権益などというくだらないものを撤廃し、国民のためにさまざまな精度を作れる新しい国のあり方を考えるべきですし、それを引っ張れるリーダーが現在の無能な政治家を引きずり下ろすことを心から願わざるを得ません。