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Weekly report

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 August Second week

 八月に入って梅雨が明け、本当に暑い日々が続きます。梅雨寒明けの酷暑は、本当に堪えます。

 さて、新型コロナウイルスの感染拡大は、第二波到来のようです。この一週間、連日全国で1000人超えの感染が広がっていますし、その数は日々増え続けています。致死率もどんどん上がっており、4月の状況よりはるかに悪化した感染拡大が続きます。それでもお気楽政府は中途半端な感染防止策しか打つ手がなく、ボンの帰省とともに全国への感染拡大を放置しています。その割に内容を何も明かさずに新型コロナウイルス対策に一兆円以上のお金を使うことを閣議決定し、ますます自らの懐を肥やそうと躍起のようです。

 今週は盆休み。神道の私にはあまりなじみのない習慣ですが、お盆とは盂蘭盆会に起因するもののようであり、一族が一堂に会し祖先の霊を敬う習慣で農家の閑散期であるこの時期に行われるもののようです。毎年この時期になると多くの方が故郷に戻るため、日本全国で渋滞と交通機関の殺人的な混雑が起きる時期です。

 しかし今年は新型コロナウイルスの影響で帰省が敬遠され、全国の渋滞は軽いように思います。交通機関の混雑も例年になくすいており、土曜日の新幹線でも自由席の乗車率が30%程度だったようです。主要な高速道路の渋滞も少なく、例年になく帰省間のない盆休みとなっています。GO TO トラベル期間であっても良識のある国民は新型コロナウイルス感染拡大を促進するような行動をとらない、ということが明確に解りましたし、この国民の従順性を国家の策のように喧伝する政府の無能さだけが今回も明白になったように思います。

 しかしながら帰省者に対する嫌がらせもおきており、新型コロナウイルスに過剰に反応する人間の存在も問題になっています。昨今の正論モンスターであり、いかなる状況においても正論がただしい、という偏った価値観と自己満足が、多くの人に迷惑をかけていることに気づけません。正しいことをしている、という満足感がうぬぼれを生むのでしょうし、過激な行動に出ることも正当化してしまいます。

 今年2月からはじまった新型コロナウイルスの拡大により、日本全体、いや世界全体がおかしくなってしまっています。今年の1月までの状態を取り戻すことは、現実問題として不可能でしょう。それどころか感染の恐怖や医療崩壊の危険性を感じなくて済むまでに、あと数年かかる可能性も高いですし、最悪ウイルスの変異による急速な状況悪化も考えられます。となれば、これまでの正しさや従来の経済を前提とした回復を考えるのではなく、これからの新しいあり方を考えることがWITH コロナ時代のあり方のように思います。

 盆休みという習慣も、ビジネスパーソンの通勤同様見直すべき時が来たように思います。その時期に一族郎党集まる、という考え方を改め、どうしたら親族一同が気持ちを一つにして祖先を敬えるか、その上でどうやれば交流を図れるかを、現在のITをベースに考え直すべきと思います。また同時期に帰省するからこそ旧友との再会も可能、という状態を変えて、いろいろな時期にいろいろなつながりを持てるような仕組み作りが大切だと思うのです。

 まずは現在ゲームにしか活用されていないVR技術をもう少し高め、ネット上の仮想空間で一堂に集えるような仕組みを作るべきでしょう。その空間上に集まるべき家や部屋を再構築し、そこで親族一同が会えるように工夫すべきです。その上で全国規模の飲食店とタイアップし、そこで提供される食事を各家庭に配達するような仕組みを作ると良いと思います。そうすれば全国に散らばっていても同じものが同じタイミングで食べられますし、周りを見渡して好きな人と話をしながら飲食をすることが可能になるでしょう。さらにそういった空間に同窓会エリアを作成すれば、故郷の同級生と会うことも可能になるでしょうし、飲み会も可能になるでしょう。

 またこれと飲食店やフォトショップ、土産物屋とタイアップすると、帰省に関する経済が回ることになります。さらに地元特有の店も登録するようにすれば、懐かしい故郷の味を後日自宅で楽しむことができるようになるかもしれません。

 さらにこれらの仕組みは、観光の下調べとしても有用ですし、B級グルメ探訪などにも利用できる可能性があります。海外からも利用可能にすれば新型コロナウイルスが落ち着いた後の観光に繋がる可能性もありますし、日本や世界の新しい観光地を発見するきっかけになるかもしれません。

 これらをつくるのはIT企業であり、地元の広告会社などとタイアップするとさらに大きなネット上のビジネス空間が生まれます。これによって経済を回せば、GO TO トラベルのように新型コロナウイルス感染拡大を招かなくても経済を循環させることは可能です。サービスによって経済が回りますし、こういった機器やデバイスの普及でも経済が回ります。

 このようなアイディアを実現するIT企業が出現することを望みたいですし、それによって少しでも大きなビジネスチャンスをつかむ企業や商店が出現することが、今日本に求められているイノベーションのように思えるのは私だけなのでしょうか。