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Weekly report

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 November Second week

 早くも11月に入りました。海潜亭のベランダから徐々に色づく紅葉を毎日見れるのは、With コロナのおかげというべきなのでしょうか。

 さて先週は米国で、大統領選挙が行われました。現職のトランプ大統領の二選となるか、民主党擁するバイデン氏が大統領となるか、勝負の行方が最後まで揺れましたが、結果はバイデン氏の勝利に終わりそうです。しかし当のトランプ大統領は敗北を認めず、週明けから法廷闘争を行い無理矢理結果を覆そうと画策しているようです。

 今回の大統領選ですが、米国の歴史上これほど見苦しい大統領がいたことはないと思います。自分の意に沿わなければ大声で相手を恫喝し、民主主義の基本である選挙を根拠なく不正と喧伝する。自分だけが正しく、相手や相手を支援する人間は悪であると決めつける大統領が、世界を主導する立場にあることは本当に恐ろしい事態です。

 強い主張と巧みな話術で民衆をあおり立て、その裏では自分や金持ちの権利ばかりを保護しようとしますし、世界の秩序や自然よりも自分や自国の利益のみを追求する姿勢が、現在の米国の正義ということなのでしょうか。これまでの大統領の多くは、曲がりなりにも世界を正しく導こうとする姿が見えました。しかし今回のトランプ大統領だけは、最初から米国優先を貫き、これまでの大統領が築きあげてきた世界からの信用をベースに、私腹のみを肥やすことに終始している姿がありありと見えました。世界の秩序よりも自分の利害が大切であり、自分のいうことを聞かない人間は徹底的に痛めつけるというこれまでのトランプ氏の生き方そのもので大統領を行ってきたように思います。事実大統領になってから、身の回りの主要ポストの人間のほとんどを更迭していますし、代わりに異を唱えない身内をブレーンにならべるという独裁者さながら人事を繰り返し行っています。

 第二次大戦後米国は、自国の考えが世界の正義とという信念を持ち、世界を力で安定させることに終始してきました。国際連合などの枠組みを超えて世界に派兵し、武力と資金力で世界の安定を図ってきました。拝金主義で独善的な考えの押しつけでしたが、それでも世界のバランスを保つために一定の効果を上げてきたのは事実です。しかし今回の大統領選でわかるとおり、現在の米国はもはや正義とはほど遠く、自国の利害のみを都合よく他国に押しつけるメッキのはげた国に成り下がってしまいました。その主張に正義はなく、大統領を取り巻く人間にとって有利なわがままのみです。

 さらに現在のトランプ大統領と支持する国民の姿は、カルト教団の教祖と信者のように見えます。地球上で自分たちだけが正しく、ほかの人間のいっていることは悪魔のささやきで絶対に信じてはいけない、自分たちの考えに同調できない人間はどうなったってかまわないし、むしろ減らしてしまった方が望ましいとあからさまに感じられるぐらい、カルト教団化しています。となると、トランプ大統領が退任した後は、こういった信者がカルト的なテロを行っていく可能性は十分にありますし、トランプ氏自身も残る在任期間を使って世界に対してテロと同様の無理難題を吹きかけていく可能性も高まっています。

 しかし今回の投票状況を見ると、これほど米国の投票が恣意的かつ意図的に結果をねじ曲げられるとは信じられない思いです。民主主義を誇りにしている国とは思えないほど、不正な投票や開票が行われているようです。アフリカなどの投票では、投票結果の公正性を保証するために国連軍が立ち会ったりしますが、米国も国連軍を依頼し、公正な投票を行わなくてはならない国になりさがったようです。

 こんなメッキのはげたカルトの国を、親分としてあがめているのが現在の日本の姿です。カルト教団の教祖と仲良くなることだけが外交の基本になっていますし、その理由はカルト教団が守ってくれるから、と何の考えも主張もそこにはありません。うちはカルト教団の暴力に守ってもらっているから、カルト教団が武器を持つことを止めないし、近所の人々が武器の所有禁止の署名を集めても参加しない、という態度をしめしてしまいます。その武器による暴力で近所で一番痛めつけられたのは、うちのおじいちゃん、おばあちゃんたち、ということをキレイに忘れてしまっています。

 バイデン候補と民主党が、カルト教団の行った様々な悪行をただしていくことを心から願いたいと思います。しかしその候補も、高齢による能力の低下が噂されていますから、この先の行方は残念ながらかなり不透明といわざるをえません。