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 November Third week

 季節外れの暖かい日が続きますが、11月も半ばに入りました。

 さて米国大統領選の結果はバイデン候補が勝利を決めたようですが、トランプ大統領は負けを認めず、法廷闘争に結果を持ち込むようです。とはいっても法的な根拠や証拠はなく、有力な法律事務所は皆この訴訟から撤退したようです。残ったはもとニューヨーク市長のジュリアーニ氏であり、法律顧問として今後のごり押しの訴訟を行っていくようです。一定数の米国民はトランプ大統領の虚言を信じていますが、世界を代表する大統領の虚言など過去にはあり得ないため、今後どうなるかは非常に興味のあるところです。ありとあらゆる権力を使ってその座にとどまろうとすることは間違いないでしょうし、それが自分の権益を守るためだけに行われていることを米国民全員がそろそろ築くべき時期に来ていることを切に願っています。

 それでもこの大統領は、在任期間中にできるかぎりの暴虐を尽くす可能性もあります。自分の気に入らない派兵をすべて撤収し、世界の平和維持を平気で放棄しそうです。日本を含めた諸外国へも米国ファーストによって無理難題を押しつけてくる可能性が高いですし、バイデン氏が大統領になってもその事後処理に忙殺されることは間違いありません。こうすることで世界の主要国不在の状態が生まれて利するのは、中国とロシアだけと考えるのは、うがち過ぎな見方なのでしょうか。

 米国史上、これほど見にくく独善的な大統領は初めてでしょうし、今後こういった人物が二度と世界の代表になることがないことを心から願っています。しかしこんな大統領でも一定数の支持があるのが、米国の特徴のように思います。表面的な甘言にだまされながらも、対外的な強硬姿勢が評価されていると思いますし、米国が今でも世界で一番と思いたいという願望があるのでしょう。しかし世界がこれだけ小さく微妙なバランスで成り立っている今、一国の暴走は世界の秩序を壊すことになります。

 世界中でトランプ大統領と同じような行動をとる、独裁者型のリーダーが増えようとしています。その一人でも本木で暴走を始めれば、世界は確実崩壊してしまうことを我々は考えなければなりませんし、そういったリーダーを選ばない賢さが全世界で求められている気がしてなりません。