とうとう10年を向かえます。
10年前のこの日、東北を中心とした大きな地震と津波により、日本は大きな打撃を受けました。地震で痛んだ建物に津波が押し寄せ、最新鋭の対策を講じていた原子力発電所も大きな影響を受け、結果として放射線をまき散らす事故まで発生してしまいました。
あれから10年。被災地は少しずつ復興に向かって歩き始めていますが、放射能の被爆を恐れた疎開から帰る人も少なく、多くのエリアでもとの人口に戻ることはありませんでした。護岸工事は進み高台への移築も行われていますが、街そのものが元の活気を取り戻すにはまだまだ多くの時間がかかりそうな状況です。
東京でも、一時流行った自転車通勤はすっかり減ってしまいました。新型コロナウイルスで通勤そのものがj減ってしまったこともありますが、10年前のあの不便をわすれいつの間にか対策を行わない人や企業も増えてしまったように思います。
我々は、もう一度あの日を思い出し、これから起きるであろう東海や東南海地震、首都圏直下地震に備えなければなりません。新型コロナウイルスが収束する前に10年前の状態が起きれば、確実に医療は崩壊します。救助や消火、復旧に関わる人材も大幅に減ってしまいますし、治安も悪くなります。避難所はクラスター化し、震災で衰えた体力で罹患した患者の生命はものすごい勢いで失われていくでしょう。
そういった状態を少しでも軽くするためには、自宅や職場での十分な対策と準備が重要です。家庭内やオフィスで怪我をしなければ、病院の負担は軽くなります。水や食料が十分にあれば、避難所にいかなくても耐えられる家族は増えますし、相対的にクラスターの可能性は減っていきます。マスクや消毒の準備が十分であれば、避難所での罹患リスクも下げられますし、さまざまな怪我にも役立ちます。
災害はいつ起きるかは誰にも解りませんし、どのぐらいの被害をうけるかも起きてみないと解りません。だからこそ過去の災害に学び、我々少しでも被災時の状況をよくするための準備を行い、更新し続けなければなりません。
もう一度自宅の備蓄を確認し、新型コロナウイルスも含めて準備を行いましょう。賞味期限の切れた水や食料は処分し、最新のものといれかえましょう。さらに避難経路と集合場所を確認し、来たるべき災害に備えましょう。