どうにかこの週末で、世紀の馬鹿騒ぎが終了しました。参加した選手は大活躍であり、本当に頑張ったと思います。史上最高の金メダル数となりましたので、この状況にくじけず最後まで頑張った選手には頭が下がります。
しかし予想通り、感染対策はザルであり、海外選手や関係者が夜の巷にあふれたようですし、確実にウイルスをシャッフルしたことでしょう。何より恐ろしかったのは、一日5000人前後の感染者が発生している状況にもかかわらず、閉会式の会場回りに観客があふれたことです。身動きもならないほど大量の観客が密集し、飲酒している人間もいたようです。感染力の強いデルタ株であれば間違いなく感染を広げたでしょうし、実際今後の状況はクラスターの発生など悲観的といわざるをえません。
ともあれ無策な政府の無能さが全開された、今回の馬鹿騒ぎでした。今回のオリンピックに味をしめた政府は、後半戦のパラリンピックも同じように実施するつもりでしょう。その頃には一日1万人前後の感染者が発生していると思います。それでも1万人の感染者が発生する状況でも現在拡大した蔓延防止策を緊急事態宣言にさらに切り替え、その期間を9月末まで延長すればどうにかなると思っているのでしょう。中等症患者を自宅待機としても、事態は悪化の一途をたどることを政府は理解しています。しかしこれ以上の策が思いつかないため、患者が増えるのは自粛をしない愚民たる国民の責任と決め込むようです。
以前より申し上げているとおり、恐ろしいのは馬鹿騒ぎの後です。これだけ無駄なお金をばらまいたため、オリンピック利権に群がった企業や人、そしてそれを企てた政治家は懐をうるわしたでしょう。しかし国の財政は逼迫の一途であり、今後お金を必要とする対策に回す資金がなくなることが予想されます。
健康保険や医療機関は、今後十分なお金が回らない可能性が高いと思います。ワクチンは継続的に接種することになるでしょうが、全国民に二回目の接種が終わった後は、インフルエンザ同様有償になっていくでしょう。となれば貧困が広がる余裕がない国民を中心にワクチン接種率が今後は下がるでしょうし、感染者や重症者の数は増えると思われます。
さらに新型コロナウイルスの治療についても保険範囲を限定し、高度医療は極めて限定する可能性もあると思っています。高度医療を保険で提供し、高額医療補助を行えば健康保険財政を圧迫することは間違いないからです。となると医療機関に対しコネのない人間、さらにはお金がない人間は十分な医療が受けられず、命を落とす可能性は増えると思います。おそらく現在でも、上級国民である官僚や家族、政治家関連者は軽症でも入院しているでしょうし、その命はコネと金で保証されていると言っても過言ではないと思います。
経済を立て直す対策も、基幹産業がない以上アイディアが出るとは思えません。企業現在を行ってももともと収益が上がっていないのですから、たいした効果も望めません。イノベーションを積極的に推し進める、といっても国が何をすればいいかがわかっている官僚もいないと思いますし、まともな
若手の起業家であれば日本ではなく世界で起業すると思われます。となれば、経済を好転させる方策はほぼないと言っていいと思います。あとはAmazonなどの海外企業に対する課税ぐらいですが、世界有数の法律の専門家を相手にできる官僚がいるとも思えません。世界の法律を盾に課税を逃れられるだけでなく、さらに彼らに有利な状況を作り出してしまう可能性もあるため、うかつに手を出すことも難しいのではないでしょうか。
こうなると、国や政府に頼った
経済の再建は、ほぼ無理と諦めるしかありません。私が常々申し上げているとおり、「年寄りがしゃしゃり出ず、若者の活動をジャマしない」ことを国、政治家、官僚に求めるしか方法がないようです。それでも老害と言われる団塊の生き残りが日本を支配している現状を考えると、団塊の糞詰まりが日本の体力を根本から奪っていることに、我々は気づかなければならないと私は考えています。