先日ちょっと面白いことがありました。
Amazonで書籍を頼んだのですが、多くの場合はヤマトが運んでくるのですがこの便は日本郵便になっていました。所用で出かけたときに配達に来たようであり、ポストに不在票がありました。再配達を依頼しようと電話をかけると、どうやっても追跡番号を受け付けません。その後インターネットを試しても同様であり、どうもこの追跡番号が間違っているのではないか、という結論になりました。
しかしそれを確認しようにも、日本郵便のホームページのさまざまなところを調べましたが、相談する窓口がありません。日曜日だったせいもありますが、どの電話番号にかけても自動音声やAIの対応であり、すべて料金がかかります。こちらは仕事で使いたいため早く入手したいのですが、どうにも連絡の手段がありません。最後に思いついたのは遺失等の問い合わせ窓口であり、そこでやっと人間のオペレータにつながり、管轄の郵便局に至急電話対応してくれることになりました。
今回の件で思い知ったのは、日本郵便の対応の自動化と有料化のずさんさです。問い合わせ番号が起点であるにもかかわらず、その番号を間違えられるとこちらとしては再配達の依頼ができません。そうなると直接大きな郵便局に出向かない限り、保管期限を越えてAmazonに返送されてしまいます。
再配達の電話対応もWebサービスも同様であり、正確な番号がない限り一切の対応をしてくれませんし、その番号の妥当性を確認する方法もありません。さらにあくどいことに、さまざまな方法で問い合わせや確認をしようしてもすべて音声自動対応であり、すべてのサービスが有料です。日本郵便の間違えであるにもかかわらずそのコストはすべてユーザー側に押しつける、という姿勢が、さすが元国営企業と思わせてくれます。
一応ITのプロである私が必死に考えて見つけた遺失郵便問い合わせという手段でどうにかなりましたが、それに気づかなければ郵便局の出方を待つしかないというひどさは、さすがに呆れるばかりです。
結局問い合わせ担当が管轄郵便局に連絡をしてくれて、夜半に配達員が配達してくれました。言い訳はいろいろいっていましたが、郵便局持ち出しの時の情報を入力しなかったこと、さらに再配達になったことをハンディターミナルに入力したつもりがサーバ側でコミットされなかったことが原因のようであるとわかりました。しかしサーバでコミットされていない取引について、不在連絡票を発行するシステムも本当にずさんなシステムと私には思わざるをえませんでした。こんなずさんで一方的で無責任なシステムを作ったのは、どちらの会社なんですかね。その会社の実力を、本当に疑いたくなりました。