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Weekly report

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 November Fifth week

 緊急事態宣言明けの状態が落ち着き、週末に各地の行楽地に向かう渋滞が戻ってきています。どこの高速でも週末は行き帰りの渋滞ですし、観光地の人でも増えています。熱川界隈もすっかり自動車が増え、週末の買い物は時間を見計らわないと混雑に巻き込まれてしまいます。1年半もの間家にこもる生活が続いたのだから仕方ない、というのもあるでしょうが、観光地での急激な客数の増加はやはり危険な気がします。

 そのような状況で、世界はオミクロン株という新型コロナウイルスの変異種が確認されました。その毒性や感染の広がりがどうなるかは今後の研究で明らかになっていくのでしょうが、とりあえず警戒すべき変異種であることは間違いなさそうです。

 現時点で強い毒性は確認されていない、とはされていますが、感染力はデルタ株と同等かそれ以上に強いと考えられています。感染力が強く毒性が高ければ、またパンデミックが始まります。世界に比べ日本は異常な程新型コロナウイルスの流行を抑え込みましたが、この状況がこのまま続くことはやはり考えにくいと思います。オミクロン株は世界中で急速な感染拡大を広げていますから、いつ日本も同じ状況になっても不思議はありません。

 となると、この状況を国内の状況だけを判断して看過しないことが大切になります。もともと新型コロナウイルスが日本に入ってきたのは、昨年6月まで日本人の海外渡航からの帰国や外国人ビジネスマンの来訪を制限しなかったことから始まっています。入国時の検疫も不十分で自主隔離も帰国者や入国者に任せてしまったため、広く日本でも感染が拡大しました。もちろん初めての症例だったため仕方がない部分もありましたが、1年半以上たった今はさまざまな経験を有しています。となるとこれまでの状況を元に、正しい判断をすることでオミクロン株の拡大を防ぐべきでしょう。岸田総理は前首相とは異なり、すぐに外国人の入国禁止を打ち出しました。日本人も、という誤った判断もありましたがそれでも拡大するオミクロン株の水際対策を講じようとしたことは評価されると思います。

 とはいえこれは消極的対策に過ぎず、今後も必ずオミクロン株などの変異種の感染拡大は起きます。となると国内で感染を拡大させないためには、やはり観光等で人の密集を作らないことが大切となります。渋滞が起きるような自動車移動は、見方を変えれば感染拡大の危険性を少しだけでも下げます。こういった国民の対応が、医療崩壊を防ぐ有効な手段となることを、我々は忘れてはなりません。