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Weekly report

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 Decomber First week

 いよいよ12月に入りました。今年もいろいろとすべきことがあったにもかかわらず、体の衰えと腰痛によって何もできずに年末を迎えてしまいました。12月から2月までは異常な程の数のセミナーが入っていますので、大掃除などの家事も十分にできないまま新年を迎えそうです。

 さて12月に入ってからいよいよ気温が下がり始めました。今年の11月は異常なほど暖かかったため、この寒さでやっと冬を迎えたような気がします。とはいえ日当たりがよいと熱川海潜亭の3階は20℃以上に室温が上がるため、Webセミナー中に上着を脱がなければならないこともしばしばあります。しばらくは朝晩以外はストーブの出番は少なそうですが、原油高で灯油の価格も高いので、暖かいのは大型の灯油ファンヒーターのお世話になっている海潜亭にはありがたい限りです。

 とはいえ新型コロナウイルスの影響で、各地で給湯器の不足が叫ばれるようになってきました。原因は、半導体不足。米国や中国の経済回復によって様々な半導体の需要が急増しており、さまざまな製品の製造が難しくなっているようです。その範囲は自動車やバイク、電化製品などさまざまな分野に及んでいますが、冬に向けたこの時期に給湯器も不足してきたようです。

 昔は台所にガス瞬間湯沸かし器があり、風呂にバランス釜といった給湯器がついている家庭が多かったように思います。しかし30年ほど前から給湯器が普及し始め、家庭のすべての蛇口から暖かいお湯が出るようになりましたし、風呂も給湯器から暖かいお湯が提供されるようになりました。屋外に機器があるため一酸化炭素中毒などの心配もなくなりましたし、風呂の空だきといった問題もなくなりました。

 しかしその反面給湯器が故障すると、家庭内すべての蛇口からお湯が出なくなりますし、風呂にも入れなくなります。暖かい地方ならまだしも、北海道や東北などの寒い地方になると、お湯が出ないことは死活問題になると思われます。新築家屋なら入居を遅らせるなどの方法があるかもしれませんが、高齢者宅で故障をすると生活そのものに大きな問題が発生することは間違いありません。家庭の風呂の充実に反して街中の銭湯は減っていますし、寒い地方だと行き帰りの問題も大きいと思います。となると、給湯器につかう部品の不足は致命的な問題になりかねません。

 かつて半導体製造は、日本のお家芸の世界でした。しかしその技術が流出し世界との価格競争に負けた今、半導体製造は海外企業が大半のシェアを握っていますし、経済力の下がっている日本は需要過多の状況で部品の買い負けを起こしているのが事実なのでしょう。この状況を放置すれば、今後新型コロナウイルスのような世界的に影響が及ぶ問題が発生すると、日本の経済活動は停滞し生活にも大きな問題が生じることは間違いありません。

 武器による戦争は世界で少し落ち着いていますが、経済による戦いは激化の一途です。現在は中国の横暴に対して世界が対抗しようとしており、今後もこのような問題が再発することは避けられないでしょう。食糧自給率同様、日本は今後の厳しい経済戦争の中で、世界でどのようなポジションを果たすかを考えなければなりませんし、さまざまな経済政策を適切に実施して日本に住むすべての人にきちんとした生活ができることを保証してイナかければならないと、私は考えています。