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Weekly report

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 January Third week

 オミクロン株の、感染拡大が止まりません。

 先週末に東京では1日1000名を切る患者数でしたが、土曜日には1日4600名に届くほどの感染者数です。おそらく今週中には1日1万人を超える患者数になるでしょうし、全国では5万人を超えると思います。病床占有率もうなぎ登りで上がりますから、今週中には緊急事態宣言が発出される可能性もあります。

 ワクチンの3回目接種は始まったばかりですし、免疫ができるまでに時間がかかります。症状を重症化させない飲み薬は開発され投与量が増えていますが、これだけ急増する患者数を考えるとすぐに在庫は逼迫するでしょう。マスクやアルコールなどは十分に供給されるようになっても、医者や看護師の数は限られますし、彼らは感染の最前線にいますからいやでも患者と濃厚接触してしまいます。となると、やはり早晩医療崩壊につながる、というのが現実でしょう。

 米国では毎週1000人以上の患者が死亡していますので、日本の状況はかなりよいともいえます。しかし統計ではなく自分自身の問題と考えると、やはり患者になれば死は身近になってしまいます。現状押さえ込めているからいいではなく、専用の病院をつくるなり安定的な医療資源の供給を保証するサプライチェーンを確立するなりして、少しでも被害を収める努力を国はすべきです。

 もちろん今回の第6波は、またもや飲食店や観光業界に影響を与えます。影響があるから感染拡大を黙認する経済活動を行うのではなく、影響を最小限にする努力をおこなって、同時に感染拡大防止を図らなければなりません。安部のマスク同様、無駄な投資は迅速に行われますし、その保管や管理に無駄な人手と投資は積極的に投下されます。しかし必要な投資や準備が後回しになるのがこの国の問題です。それぞれ権益を持った人間の意思を優先し、国民の税金を国民のために使おうとしないというのは、官僚として資質がありませんし政治家も失格です。そういった人間を内部告発でも使って積極的に更迭し、心ある官僚と政治家による対応を心から望みたいものです。

 ITは積極的にサポートできますし、その仕組みをつくる余力もあります。人手を継続的にかける仕組みより、ITを使って人手を軽減し、全体コストを下げる努力を行うべきでしょうし、そういった事業の入札を積極的に実施し、その結果を透明性をもって更改することが望まれます。これまでの国に癒着したIT企業は、成果の是非ではなく予算の消化で評価をされてきました。それは予算を執行する人間の権限を守るために重要だったのかもしれませんが、国民のためにはなりません。大切なのは成果であり、その成果を逐次透明に国民に公表し、国民を支援するための仕組みに税が使われ、それが適切であることを証明し続けなければならないと私は考えています。

 またこういった仕組みを様々な箇所で作っていかないと、今後の国民生活が維持できなくなる可能性もあります。医療機関同様さまざな生活に必要な人材が感染によって稼働できなくなると、現在のカナダ産ポテト同様一般に入手することが困難になったり生活に支障を来すことになることを我々は覚悟しなければなりません。

 この状況を正しく理解し、実行力のある政策をつくれる政治家と官僚の出現を心から願っておりますが、事実としてその状況を変えるのは、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブスにならぶ知能と行動力をもった数人の若者であると私は知っています。