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Weekly report

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 January Fifth week

 オミクロン株の感染爆発は日に日に強まっており、日本全体がまん延防止措置の適用対象になる日がまたも訪れそうな勢いとなっています。 今週中には、おそらく東京の感染者数は2万人を超えると思われますし、いかに症状が軽くても、社会全体には大きな影響を与えています。病院の検査はパンクし、保健所の業務は破綻寸前です。このままでは社会機能が麻痺してしまうのも、夢物語とはいえない状況まできています。

 早くも世界ではオミクロン株の亜種が広がってきており、日本でも確認されています。今回の亜種は従来のオミクロン株よりも1.2倍ほど感染力が高いようですから、第6波の影響は長引きそうです。デルタ株までとは患者の数も大きく違っていますから、今後は天井上がりで患者数は増えるでしょう。

 この状況が恐ろしいのは、人々が感染拡大にだんだん慣れてしまうことです。前回のデルタ株で1日7000人の感染者数におののいたのに、その二倍の患者数になっても人々の意識はそれほど変わらなくなっています。蔓延防止措置も言葉だけが先行し、飲み屋の自粛で終わっていますし、大都市の人の流れはそれほど変わっていません。従来株に比べてオミクロン株はかかっても軽症だし、薬もあるから重症化しない、という神話を信じ込み、自分だけは大丈夫と動き回る人も多いように感じます。

 以前にも申し上げたとおり、新型コロナウイルスは戦争と似ています。いつ終息するかは誰にも分かりませんが、自らの体や命を脅かす危機に徐々に慣れてしまいます。控えめな毎日になれてしまい、いつしか身近な危険の存在を忘れてしまいます。体を痛めたり命を落としたりする人が日々増えているにもかかわらず、自分だけは大丈夫と思い込んでしまいます。やがて大きな攻撃が来てたくさんの人命が失われるまで、その危機を軽視し慣れてしまいます。

 新型コロナウイルスとの戦いは道半ばです。現状は人類のほうがやや優性ですが、それでもいつ反撃が始まるかは分かりません。またその反撃がどの程度の ものかも分かりませんし、ひょっとすると人類の何割かが失われる大反撃である可能性もあります。そのとき人類にとって重要な人物がたくさん失われ、人類の進歩を大きく遅らせる原因になる可能性もあります。

 我々は積極的に考えなければなりません。新型コロナが一気に収まることはありませんし、数ヶ月で治まることも考えられません。 だからこそWITHコロナの言葉を鵜呑みにすることなく、積極的に新型コロナウイルスと戦っていかなければなりません。自分の身近な人を失うことなく、社会に必要な人を失うことなく、一人で多くの人が無傷で生き残る方法を、我々は真剣に探さなければなりません。