4月も二週目に入り、新人さんもいよいよ研修がスタートしました。新型コロナウイルスによって大切な学生時代を奪われた彼らにとって、学生との切れ目がないまま職業人としてのスタートを切らざるを得ないこと、本当に申し訳なく思います。とはいえ現実世界とやや途絶した彼らがまた社会で多くの先輩や上司と接触を得ることは望ましいこととも思いますし、新しい環境でまた新しい人間関係や社会とのつながりを徐々に身につけていただけることを願っています。
さてこのところびウクライナ情勢は、キーウ(キエフ)への侵攻が一段落の様相でやや落ち着いています。反面ロシア軍の行った市民への攻撃が表面化してきており、徐々にジェノサイド(大量虐殺)の様相を呈してきました。
通常戦争は国家間の対立によって発生するものであり、市民以外の戦闘員や施設に対して攻撃が行われます。無抵抗な市民に対する攻撃は戦争犯罪であり、第三国によって厳しく裁かれなければなりません。しかし往々にして戦勝国は敗戦国の人権を蹂躙し自国に有利な判断を下しますから、当事者以外の国家はその経緯を見守り、犯罪は犯罪として裁かなければなりません。その役割を担うのが本来は国際連合の多国籍軍のはずですが、常任理事国が戦争を起こすとその旗色が不鮮明になってしまう特徴があります。
今回のウクライナ侵攻は、常任理事国であるロシアが引き起こしました。ウクライナ東部の親ロシア派勢力に対する弾圧を理由に始まったウクライナへの侵略行為は、プーチン大統領の言いがかりに過ぎません。NATOの脅威を恐れた彼はウクライナに侵攻し、NATOとロシアとの緩衝地帯にしようとしているのは間違いありませんし、だからといって市民を虐殺していい理由にはなりません。大統領を恐れる主要官僚は大統領に追従し世界中に嘘を放言し回っていますが、やがては事実が明らかになり大統領とそれに追従したすべての人々は戦争犯罪者として裁かれるでしょう。
世界には正義が必要です。正義は一国の主張で達成されるものではなく、世界中の人々の願いで実現されるものです。利害にまみれた政治家ではなく、ロシア国民やウクライナ国民を含めた世界中の名もなき国民の総意で、正しい正義が実現されることを心から願っています。
皆様の日常が、心安らかでありますように。