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Weekly report

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 April Third week

 4月も後半に入りました。桜のシーズンもいよいよ終了ですが、熱川界隈はツツジをはじめとした花々が咲き誇っています。いよいよ本格的な春ですね。

 さて先週から本格的に、新人研修が始まりました。これで4社ほど新人研修を行いましたが、今年の新人さんの傾向が少しずつ見えてきました。今年は例年にもまして、さらに真面目になったように思います。若者らしい積極性ある方や個性の強い方は本当に少なくなった印象ですし、粒ぞろいに真面目で真剣な受講者が増えてきたように思います。しかし例年の危惧どおり、ますます考える力や想像力が落ちていますし、おじさん以上におじさん的なものの考え方が多いように感じました。

 社会に出れば、否が応でも社会の常識を強要されます。だからこそ若いうちは、自分のはじけた考えや発想と社会とのギャップに苦しみながら、折り合いを見つけていきます。多くの方にとって迎合することは簡単かもしれませんが、それは諦めにつながったり無思考になったりとその後に弊害を生んでいきます。逆にギャップがあるからこそ曲げられない信念が生まれ、それまでの常識を変えようとするモチベーションの源泉になると思います。既存のやり方やルールに疑問を持つからこそ、それを変えるために実績を残し出世することが重要になりますし、その日になった時には変えられなくても変えようとする若者の意欲を認められるようになるはずです。ところが新人から迷いもなく常識を受け入れるのであれば、変革のモチベーションは生まれませんし変化の時代に勝てなくなってしまいます。その点が、今の若者に対しかすかな違和感として年寄りの心にのこりました。

 また例年にもまして、同時にお互いの話し合いが、あまり旨くないようにも思えます。演習等に取り組む際、皆目分からないテーマであれば話し合いをすべきですが、まずは無駄に考えようとします。とはいっても真空の頭に何かを思い浮かべようとしますが、何も出てきません。5分ほど考えた後話し合いをすると、相手の発言にiインスパイアされた考え浮かぶようですので、最初からそれをやった方が効果的は話し合いになると気づくべきですが、そうはなりません。手順が大事で本質を捉えないと言ってもいいのかもしれませんが、お互いの遠慮のため全体の効率を落としてしまうという意味のない行動を全般に行いがちでした。

 オンラインの受講も決して上手ではなく、ひたすらメモをとりながら聞き入る受講者も相変わらず多いように思います。出力は許されていなくても、講師のメモ書きをハードコピーし、時間が空いたときに転記するとかスマホでとればいいと思うのですが、相変わらずきちんとメモをとる反面肝心の話が聞けていない方も少なくないように思いました。さらに一方的に聞くことになれてしまっており、能動的に考えながら話を聞いたり疑問を持ったりという若者はより少なくなったようにも思いました。

 その反面、これまでの大学の講義等ですっかりオンライン講義になれてしまっているためか、双方向性のある講義に非常に興味を持ってくれますし、演習中の巡回時のコメントを面白がってくれる新人さんも多いように感じました。

 彼らの第一歩は、着実に踏み出されています。その次の一歩をより強くするために、今年も頑張りたいと思います。