参議院選挙が終了しました。元首相の惨殺による同情票でもないのでしょうが、自民党圧勝で幕を閉じました。これで日本は相変わらずの低空飛行を続けることになりましたし、今後について国民の誰もが期待していないことが明らかになったように思います。
いよいよ日本は、二院制を考えるべき時期に来てしまったように思います。本来は議会の暴走を防ぐべくこういったシステムが採用されていましたが、こういった政治状況や議員の状況を見る限り、ほとんど機能していないことがよく分かります。今回も当選したのは、芸能人やくだらない有名人ですし、政策や子にのあり方ではなく国民の認知度によって議員が選ばれてしまっています。一党独裁の弊害は世界中で示されているにもかかわらず、先進国である日本がこの状態を続けることは以上ですし、二院制は単なる税金の無駄遣いの気がします。
今回も元アイドルやスキャンダル暴露王などという、国のこともまともな常識や国民感情をも持たない人間が当選しています。もと芸能人であっても、きちんとした勉強や修行をした上で国政に参加されることは、何も問題はないと思います。しかし選挙になって担ぎ上げられて立候補し、その政策や政治意識はカンニングに頼り日和見発言しかしない人間が当選するのは、明らかに数あわせの操り人形であることは間違いありません。その議員経験の中でさまざまなことを学習し国のために尽くしてくれるのならまだしも期待できますが、出身政党のいいなりで傀儡として動くのであれば、政治家としての機能を全く果たせません。さらに芸能人として成功した人間であるほど、一般的な経済や国民生活が理解出来ないでしょうし、あたかも国民に寄り添ったふりをするだけで、実際は短距離の移動でもタクシーを利用しほぼ外食といった一般生活とはほど遠い行動しかとれないでしょう。
しかしながら責められるべきは彼らではなく、そこに投票した国民です。アジアどころか世界の最貧国にむかってまっしぐらの状況を理解せず、面白がって投票することに疑問を持たない、国民の問題です。さらに政治意識をきちんと持たせない学校教育の問題でもあるように思います。
どこかの高校生が、参議院選挙に合わせて選挙に関する情報や考えを掲示しただけで、それを政治活動として規制するような教師の姿勢が大きな問題です。教師は自分の身分を守ることだけに都合のよい制度を作り出し、それが結局自分の首をしめてしまっていることに気づくべきですし、そういった自らの状況を変えるためにも、子供たちがきちんと政治意識を持つように教育をしなければならないのです。さらに一般的な社会常識がないまま教師になるのではなく、一般企業に勤めたりビジネスの世界で活躍した人間を、教育の場に積極的に参加させていくようにしなければなりません。それは教師の職を奪うのではなく、教師を含めたすべての人々の働く環境をよくするために必要なことだからです。
実社会に出ると、学校教育の重要性が理解出来る場がたくさんあります。社会で苦労するからこそ、それぞれの強化の重要性が理解出来ますし、だからこそ真剣に子供たちにそれを教えることができます。同時に激変する社会を体感しているからこそ、これまでの延長線だけで教育を考えることなく、これからの実社会で必要な知識やノウハウを教えることができるからです。さらにそのためには政治の重要性を伝え、1人1人が真剣に考えて代表を選べるようにする。子供の頃から政治に興味を持ち、現在を変革するために政治を行おうとする若者を育成するのも、教育の重要な課題なはずですし、これが民主主義のはずです。
しかしこういった教育の抜本改革を行うためにも、正しい心ある政治家を選ばなければなりませんが、現在の状況では無理としかいいようがありません。卵が先か鶏が先かという因果性のジレンマを脱し、本当に国民に役立つ政治を行い、世界でもう一度羽ばたける日本を我々は時間をかけてでも再構築しなければなりません。