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Weekly report

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 August Third week

 2022年の盆休みが終わりました。先週の前半は比較的天気もよかったのですが、後半に入って台風が近づき、近畿地方より以東は土曜日は終日台風の影響を受けた天気になりました。今回の台風8号は雨台風であり、静岡から関東を横断するルートになりました。私の住んでいる伊豆熱川も避難勧告が発令されるほどの大雨でした。

 なにより参ったのは土曜日の午後から始まった雷です。午後3時頃から雷が鳴り始めたのですが、夜半になって非常に近づき翌日曜日の9時頃まで強い雨と雷が鳴っていました。うちの愛犬は柴犬で雷が苦手であり、大きな雷鳴が近づくと必ず粗相をしてしまいます。端から見てもブルブルと震えますし、夕べは 一睡もできなかったようです。これほど長時間雷が続いたのは生まれて初めてであり、気象変動の影響を強く感じざるを得ませんでした。

 気象変動の影響は、雷にまで影響しているようです。雨の降り方は熱帯のスコールのようになってきましたし、夜間に降る点も非常に似ています。かつては沖縄や石垣島などの南方の夏に見られた現象ですが、日本の全国とも同じようになってきたようです。逆に猛暑の際に全国の気温を見ていると、北海道をのぞくと沖縄県が一番低いこともよくあります。海に囲まれた島は、海山の距離が近いため寒暖差で空気が循環し、高温にはなりにくいのでしょう。現在では熊谷などの内陸のフェーン現象の方が遙かに高い温度になりますし、温暖化によってその回数が非常に増えているため沖縄よりも暑くなってしまいます。

 こういった急激な環境変化は、それぞれの地域での農業の姿も変えてしまうかもしれません。夏の涼しさを活かした高原野菜などはより北側、標高の高い地域に移る可能性がありますし、本州でも熱帯地域の作物をハウスなしで栽培することができるかもしれません。逆にこれまでの名産品である農作物がとれなくなることで、加工業者や果樹専業の農家は大きく舵を切る必要が出るかもしれません。

 残念ながら現在の技術では、地球温暖化を遅めることはできても防ぐことはできません。地球が何千、何万年かけて変動してきた気象状況を、人間は100年で変えてしまいましたし戻すこともできません。我々はこの事実を真剣に考え、温暖化を遅めると同時に新しい環境に適合した産業の構築などを模索しなければならないように思います。