新型コロナウイルスの第8波が、いよいよ始まったようです。
先週より各県の患者数が前週を上回るようになり、今後大きな拡大につながりそうです。
今回恐ろしいのは、やはりフルロナの影響でしょう。この二年間人々の衛生意識が高まったため、季節性のインフルエンザが流行することはありませんでした。結果として日本人全体の集団免疫は失われてしまったようです。結果として今年はインフルエンザの当たり年になりそうな状況ですし、これに新型コロナウイルスの第8波が重なるとフルロナといわれる症状が発生する可能性があります。
インフルエンザと新型コロナウイルスは親戚の関係であり、兄弟ではありません。兄弟であれば、免疫的に両者を同時に罹患することはないようですが、親戚の関係ですと同時に感染する可能性があります。世界でもまだ症例数は多くないようですが、同時感染が拡大すれば現状よりも重篤な症状が出る患者が増える可能性がありますし、医療資源の逼迫を招くことも間違いないでしょう。
第7波はものすごい勢いで罹患者が発生しましたが、その割に重篤な症状を示す方が少なかったように思います。結果として多くの日本人の危機意識が低下しており、ワクチンの第3回目接種を受けていない人が増えているように思います。さらにインフルエンザワクチンの接種は優良であり、わざわざ接種を受ける方のほうが少ないと思います。となると、やはり今回の第8波は恐ろしい状況を生み出す可能性があります。
熱川界隈でも、週末の人手は確実に増えています。観光客は多く、駐車場は満杯になっていますし国道も混んでいます。ホテルにも人が増え、明らかに賑わっています。油断している中で第8波が広がっていますから、今回はかなり危険な状況のように思われます。
新型コロナウイルスについて心配がなくなるのは、有効な治療薬が生まれたときです。現在実験されている薬品類は効果が限定的であり、完全な治療を行える薬はまだ生まれていません。となると我々は、もう一度新型コロナウイルスの危険性を認識し、マスクや手洗いだけでなく、人手の多いところは避けるなどの対策をもう一度講じなければなりません。