あいも変わらず動画サイトに若者の悪乗り動画が流れ、多くの問題を引き起こしています。
これまでもコンビニや外食チェーンで行った悪乗り画像が、社会問題を引き起こしています。今回は回転寿司チェーンの店舗で、レーンに流れる寿司にいたずらをしたり、醤油の容器をなめたりと店舗の衛生状態を著しく悪化させるいたずらを動画に撮り、ネットにアップしました。おそらくは友人限定の期限のある動画だったのでしょうが、動画の悪質さからあっという間に拡散して社会問題になりました。犯人の少年は特定され店舗で謝罪を行ったようですが、相次ぐこういった事件に対し厳しい対応をとるため警察の相談も取り下げず民法上の措置も行うことを発表しています。
今回の件が直接原因となったかは分かりませんが、回転寿司チェーンの株価は大きく下落し、1週間で170億円もの価値が失われました。今後元の株価に戻すためにはさまざまな対策を講じる必要があるでしょうし、その信用回復に長い時間がかかるでしょう。なにより今回の件で回転寿司業界の衛生状況を問題に思う客足が、再び従来のように店舗に戻るかが重要になります。
かつての日本は、道徳心の高い社会でした。してはいけいないことは、してはいけない、ときちん教わりましたし、それを守る人間の方が多かったように思います。しかし団塊の世代が日本の常識を壊してしまったため、その頃から道徳心が徐々に失われたように思います。今回の事件も団塊の世代の孫世代ですから、道徳心が希薄な世代なのかもしれません。
さらに昔から自分を誇示することが、若者の特性だったように思います。昔は目立つために暴走族になったりヤンキーになったりと自分を強く見せることが多かったですが、最近は悪ふざけをすることが自分の誇示につながってしまったようです。悪質YouTuberのように悪ふざけ映像をアップし広告収入を得ている若者は多いようですし、その行為で笑わせているつもりでも実際は笑われていることには気づいていないようです。
今後もこういった事件はなくならないと思いますし、厳罰を与えてもそれを自らのことと考えることのできない馬鹿な若者は出続けるように思います。道徳教育を行うと同時に、そういった行為すべてを犯人の情報とともにあきらかにし、その行為で失うものが大きいことを分からせ続けるしか方法はないように思われます。