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Weekly report

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 February Third week

 先日、いよいよ悪化しどうにもならなくなった腰痛のため、国立病院へ赴きました。5年ほど前から悪化した座骨神経痛ですが今年に入って猛烈に悪化し、歩くことはおろか立っていることも困難になってきたため、いよいよ病院で手術を受けることになりそうです。膝の具合も相当に悪いため、下手すれば数ヶ月の入院の可能性も出てきました。 手術は下半身不随になる可能性もあるため避けたいのですが、どうなるかは今後の検査次第です。

 さて40年ぶりぐらいに訪れた近隣の国立病院ですが、相変わらず建物は古くおんぼろでした。この病院は戦前の陸軍病院ですので、歴史はある反面非常に古い建物が現存しています。入院等は新しい建物ができたようですが、その他の建物は40年前のままであり、内部は所々無骨な耐震補強がなされていました。昔は3〜4時間待たされるのが普通の旧弊な病院だったため今回も憂鬱でしたが、行ってみるとすっかり杞憂であることが分かりました。

 今回は担当医の紹介状をもって予約の上訪れたのですが、病院そのものが完全予約制になっていました。40年ぶりのため診察券の作成などが必要でしたが、ものの10分ほどで完了し整形外科に向かいました。整形外科の診断もほぼ待つことなく受診でき、その後MRIの予約を行いました。私と主治医の都合が合わず1か月先の予約になってしまいましたが、それでも簡単に予約は完了しました。それ以外のレントゲンとABI(足関節上腕血圧比)検査等がありましたが、診察後レントゲン室に向かうとすぐに撮影してもらえましたし、その後のABI(足関節上腕血圧比)検査もすぐに行ってもらえました。自分で広い病院内を歩き回るのは時間がかかりましたが、それでも会計窓口にカルテを出して5分ほどで支払いとなり、自動支払機相手に支払いが終わったのが予約時刻から1時間後ぐらいでした。

 これを可能にしているのは、もちろん病院内に張り巡らされている院内管理システムのおかげです。建物は休憩でも、システムは最新の者を導入しており、患者の負担を軽減しています。混雑した待合室で待つことなく受診や検査が行われるのは患者にとってメリットが大きいですし、病院側も医者や検査施設の回転率が上がりますから経営効率は高まることは間違いありません。

 こういった組織全体のシステム化は、組織内の職員と顧客の両面にメリットをもたらします。こういった効率性の高いシステム導入をさまざまな組織は行うべきですが、これができていない企業や組織が多いのが日本の一つの問題のように思います。待つことが当たり前、時間がかかることが当たり前、というのは昔の考え方です。こうして一つ一つの業務の生産性を高めることが全体の生産性向上につながりますし、時間あたりの価値創造に積極的な効果を発揮します。

 我々情報システムに携わる人間は、こういった観点を常に持ち、顧客のセクショナリズムと戦って行く必要がありますし、部門の利益だけで情報システムを考えてはならないことを忘れてはなりません。