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ゴールドラット博士のコストに縛られるな! (3/19/2005) 

 エリヤフ・ゴールドラット ダイヤモンド社 \1,800

 ご存じエリヤフ・ゴールドラット氏の最新刊であり、「クリティカルチェーン」で説明されていた「コストワールド」と「スループットワールド」について、今度は物語ではなくきちんとした知識解説として書かれた本です。とはいってもゴールドラット氏の本ですので、新人でも読めるレベルの書き方と説明口調であり、特に前提知識がなくても十分に読める本ではあります。久々に引き込まれる内容であり、一部に違和感は残るものの、全体としては明確な主調に沿った良い書籍と思います。一気に読むよりも、一つ一つの内容を吟味しながら読むことが良いかも知れません。

 またそれらの考えをもとにした、これからの情報システムの考え方まで記述されている点は、情報システムの構築にかかわるあらゆる人材の参考書となることと思われます。

 小説ではなく、純粋に知識体系を理解したい方に。

 

前田建設ファンタジー営業部 (3/6/2005) 

 前田建設工業株式会社 幻冬舎 \1,238

 いやぁ、まじめなゼネコンである前田建設が、こんな本を書くとは...ご存じの方もいらっしゃるかも知れませんが、前田建設とはゼネコンの大手であり、東京湾トンネル等を掘った一流の土木会社です。このまじめなゼネコンが、シャレで書いたのがこの本。

 内容は、もう想像を絶する内容ですぜ!ともったいぶる必要はないのですが、昔懐かしいマジンガーZの地下格納庫一式の建設工事に、どのような工法をもちいてどのように建設するかを一生懸命まじめに解説した本です。予算が72億円、後期が6年5ヶ月(ただし機械獣の襲撃期間を除く)だそうですから、ホントにまじめのまじめに設計を行い、その一部始終を解説しています。実在の各部署の人間が建設方法を解説しており、お遊びとはいえ、各種工法や難しさを理解することができます。

 こういった柔らか頭の発想で、ITの解説ができないだろうか...と考えることしきり。私にも良い刺激になりました。

 土木工事の基礎が知りたくて、かつ一つのテーマをまじめに論じることの楽しさを知りたい方に。