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■リスクマネジメント大全 (5/6/2008) 
岡村正司 日経BP社 \2,800
ITプロジェクトのリスクマネジメントそのものの本は少ないのですが、良くできた本に出会いましたのでご紹介です。
そのタイトル通り、リスクマネジメントの本ですが、ITプロジェクトに特化した書籍は比較的珍しいです。その内容はかなり論理的かつ実証的で、本当に参考になります。プロジェクトの特性やフェーズにそって、リスクの根源とその影響、ならびにそれらのリスクが顕在化した場合の問題を論理的かつ定量的に説明しています。ボリュームがたっぷりなのですべてを読んで理解することは大変ですが、ご自分が直面しているケースに沿った内容を学習するだけでも、結構参考になります。
企画、設計、開発、テスト、運用すべてのフェーズにおいて説明がなされていますので、ITプロジェクトに関わる限り何らかの参考になることは間違いありません。
ということで、ITプロジェクトのリスクマネジメントの参考にした方に。
■「ちょっと寝」があなたの人生を変える! (5/6/2008)
サラ・C・メドニック サンマーク出版 \1,400
真面目に昼寝の効用を説いている本であり、面白かったのでご紹介です。
昼寝の効用は、私自身も講座で主張しているとおり意味のある行為と思っています。それを科学的に実証し、その効用を説いているのがこの本です。著者は心理学者ですが、慢性的な睡眠不足社会の諸問題を提示し、それらが生産性や安全性の根本的問題と指摘しています。「日中に寝る」ことは常識的に気が引けることですので、その意味合いをきちんと実証し昼寝を科学的に正当化しています。
この本にも関われていますが、質の良い睡眠は必要となります。しかし日中眠いときに10分ほど寝ることは、質の良い睡眠を奪うことにはならず、さらには業務効率や信頼性、安全性を高めることを理論的・実践的に証明しています。さらにその「ちょっと寝」をするための様々なヒントや、それぞれにあった「ちょっと寝」の探し方についても説明されています。
忙しすぎる中で、真面目に昼寝の効用を考えてみたい方、必読!