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SEのための価値ある「仕事の設計」学  (5/6/2008) 

 森川滋之  技術評論社  \1,800

 あまりこの手の本はご紹介しないのですが、新人さんを考えると面白いか、ということでご紹介です。

 この本はいわゆるSEの仕事啓蒙本であり、システム開発のフェーズやSEの業務を中心に様々なヒントやノウハウを説明するものの一つです。類書の「SEのための「どこまでもやれる力」のつけ方」もそうなのですが、技術評論社は「SEのための」でこの手の本のシリーズ化をはかっているようです。とはいいつつもはじめてこの業界に参加した方や、新人さんにとってはヒントになることは間違いありませんし、内容的にはプロジェクトマネージャの範囲まで含んでいますから、迷ったときの参考ぐらいにはなると思います。

 特に素晴らしいところはあまりないのですが、かといって特に間違っているところもなく、読み方によっては参考になります。ただ一つ言えるのは、情報量に対して値段が安いので、買って損はないと思います。

 新人さん、ならびに迷っていつつも時間が有り余っている方に。

 

パーソナル・グローバリゼーション  (5/6/2008) 

 布留川勝  幻冬舎  \1,500

 前半だけに限るのですが、面白かったのでご紹介です。

 この本では、狭くなった世界を背景に、国際化社会におけるビジネスパーソンのあり方が説明されています。日本のビジネス環境の閉鎖的問題点、国際化社会においてそれがどのような意味を持つか、そのために日本のビジネスパーソンはどう変わっていくべきかを説明されています。

 面白かったのは前半であり、日本のビジネス環境が以下に国際化において取り残されているかを、いろいろな角度で説明されています。何より驚いたのは、MITが大学レベル、高校レベルのさまざまなコースをweb上で無料で公開していることでした。英語さえ出来れば、こういったマテリアルを利用して最新の技術や科学を学ぶことが出来、これが個々人の能力向上につながるという考えは、本当に納得できました。(実際私ごときの英語力では、高校レベルのマテリアルをざっと学ぶので限界でしたが....)

 後半は国際的ビジネスパーソンになるための個人的能力向上の話しであり、これは一般の書籍と同じような内容であまり参考にはなりませんでした。

 ということで、真の国際化に向けた一歩を踏み出すことを考えたい方に。