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■ホテルの常識を変えるコロンブスの卵 (8/2/2008)
齋藤工、遠藤雅志 ダイヤモンド社 \1,800
何となく購入したのですが、結構面白かったのでご紹介です。
この本テーマはホテル経営であり、それもいわゆるビジネスホテルの経営に関する本です。いわゆる一流ホテルのサービスに関する書籍は結構出版されているのですが、それとは一線を画したユニークな本です。
この本では真面目にホテルビジネスを俯瞰しており、世界のホテルのトレンドやクラス、日本の状況など様々な客観データを提示しています。そしてその競争の中で、新しいコンセプトをベースとしたホテルセグメントが生まれはじめていることを教えてくれます。この本の著者はその新しいコンセプトをベースとしたホテルの開発と経営を行っており、その情報や観点のすばらしさは出色のデキです。
キーワードは、距離とデザイン。都会の駅に近い拠点で、居心地の良い部屋をベースに集客を行う。オシャレで落ち着くホテルという、当たり前で当たり前でないホテルのあり方を論理的に説明してくれますし、最近のこういったホテルの存在を感じていた私に、明確な考え方を教えてくれました。その気になれば、ホテルからでもたくさんのことが学べる、という当たり前のことを明確に教えてくれる本です。
新しいホテルのあり方と、その具体的考え方やデザインのあり方について知りたい方に。
■競合と戦わずして勝つ戦略 (8/2/2008)
丸山謙治 日本能率協会マネジメントセンター \1,600
いつも通りの戦略の本と思って読みましたが、比較的面白かったのでご紹介です。
タイトルを見る限り、競争戦略の解説かと思いましたが、意外なことにマーケティング戦略の本でした。しかしその内容が比較的良くできており、初心者の方に戦略とマーケティングがわかりやすく説明されております。また実際の商品や企業をテーマとした事例も数多く、具体的なイメージを持ちながらマーケティングを理解しやすくなっております。
全体に文字が詰まりすぎておらず、適度に図表や色を使った説明があるため、それなりにすっと読めますし、内容の理解もしやすい平易な文章です。その論点も比較的整理されているので、わかりやすいことは
間違いありません。
ということで、戦略やマーケティングの基本を学びたい方に。
【後記】
と書いていましたら、この本の著者からメールを頂戴いたしました。上記の書評に、問題はなかったようです。いい加減なことを書いていたら、思いっきり恥ずかしい思いをするところでした。(しかし、は増やしちゃいました。(笑))
丸山先生、本当に有り難うございました。